宮崎本部 師範 村上 由理京さん

今回は宮崎本部の師範 村上由理京さんを紹介します。

由理京さんは宗家が教室を開いて最初に指導した生徒第1号です。
当時の宗家は高校1年生、由理京さんは小学校5年生。初めて宗家を見た時、綺麗なお姉さんだなと思い、宗家が着ていた高校の制服がキラキラ輝いていて、それに憧れた由理京さんも同じ高校へ進学されました。

お母様の勧めで始めた三味線。
お母様はすぐに辞めるだろうと思っていたそうですが、三味線のお稽古は楽しく嬉しい時間で、由理京さんは三味線の魅力にハマってしまいました。
宗家の指導は厳しかったそうですが、そのお陰で上達しました!と今では感謝しておられます。

小学校の夏休みには、毎日お稽古に通い40日間で「津軽じょんがら節」をマスターし、その年に開催された、村上三絃道創立5周年記念公演で演奏されました。また小学校の文化発表会でも全児童の前で演奏されていたそうです。その他にも、ホテルや夏祭りでも演奏し、大活躍されていました。
高校2年生まで続けられ、名取を目指していましたが、突然やめることになり悲しくてたまらなかったそうです。

小学5年生の頃の由理京さん

志半ばで三味線を辞めることになったことが、大人になってもずっと心のどこかにひっかかっていたそうですが、知人を通じて宗家に再会し、「また三味線を頑張ろう!」と一念発起され、7年ほど前からお稽古を再開されました。
宗家とのお稽古は昔と変わらず、楽しい時間だったそうです。6月には師範に昇格され、現在は公演メンバーとしても活躍されています。

「今は家元のもとで一生懸命頑張っています。曲も難しく、できない!と思う日もありますが、一つ一つやり遂げることで少し自信がついてきました。師範になりましたが、初心を忘れず、公演メンバーの一人として恥ずかしくない演奏をしていきたいです。将来は小さい子どもたちに三味線の良さを教えていけたらいいなと思っています。」と由理京さん。

これからの益々のご活躍をお祈りいたしております。

更新日:2024/08/13