宮崎本部 佐藤リエさん
熱心に稽古に励む宮崎本部のメンバーの中から、今回は佐藤リエさんを紹介します。
小学校1年生から日本舞踊を習い始めた佐藤さん。
地元の民謡の発表会などにゲストで呼ばれ、踊る機会も多く、佐藤さんにとって三味線は馴染み深いものでした。
踊りの人は三味線を勉強する人が多いという話をよく聞いており、三味線に興味はあったそうですが習うまでには至りませんでした。
1年程前、知人を通して村上三絃道の演奏を聞く機会があり、そこで聞いた家元の演奏に感動し、「三味線を教えてください!」とその場で家元にお願いし早速入門。
家元の直弟子となり、手ほどきから指導を受け、レパートリーも徐々に増えていきました。
いつもはCDに合わせて踊っていた「ソーラン節」や「斉太郎節」「牛深ハイヤ節」が弾けるようになり、感動と同時に嬉しさが込み上げてきたそうです。
津軽三味線は普通の三味線と違い、音に深みや厚みがあり、弾いていて心地よいとのこと。
昨年の「伝統音楽を楽しむ会」では、英流の名取として踊りを、そして三味線では「津軽じょんがら節」を披露するため稽古に励みましたが、台風で延期となってしまい出演することができませんでした。
そんな佐藤さんの初舞台が実現したのは昨年9月に都城総合文化ホールで開催された世界映画祭。
いつも踊っているステージで三味線を弾くことはとても新鮮だったそうです。
また1月20日には初伝、中伝、奥伝の試験を受け、見事合格されました。
昨年の5月からはご主人も三味線のお稽古を始められ、夫婦楽しくお稽古に励んでおられます。
将来の夢は人に聞かせるくらい上手になって、ご主人と2人で演奏をすることだそうです。
また踊りで踊っている「津軽じょんがら節旧節」などの難しい曲にも挑戦していきたいと意欲満々の佐藤さんです。
これからの益々のご活躍をお祈りいたしております。
日本舞踊を踊る佐藤さん。