宮崎本部 池田ひとみさん

熱心に稽古に励むメンバーの中から、宮崎本部の池田ひとみさんをご紹介します。

宮崎本部 池田ひとみさん

池田さんの母校である宮崎市立那珂小学校では、平成15年から10年間に渡り、村上三絃道が指導する三味線クラブがありました。
このクラブは、村上三絃道のスクールコンサート開催がきっかけとなり設立されたものです。
当時4年生だった池田さんは、三味線クラブに入部。
入部した当初は当然のことながら、バチの持ち方や姿勢がうまくいかず、色々なところが痛くなっていたそうです。
しかし、ピアノを習ったり、合唱団にも所属したりと、音楽好きであったこともあり、三味線クラブでも大活躍でした。
6年生になると部長を務め、みんなのお手本になるまでに成長しました。


那珂小学校では運動会で、地元に歌い継がれる「いろは口説」を全校生徒で踊ります。
この「いろは口説」を三味線クラブで練習し、運動会の時にみんなの踊りに合わせて生演奏。
また12月には「けやき祭り」が開催され、全校生徒、保護者の前でも演奏していました。
池田さんは小学校を卒業してからもずっと三味線を続けたかったそうですが、中学校には三味線クラブがなく、吹奏楽部に入部しフルートを担当していたそうです。

中学3年生の文化祭では、6年生の時、三味線クラブで習った「シャンシャン馬道中唄」を弾き語りで披露。
社会人になると市民バンド「ひむかSoundCLUB」に所属し、忙しい日々を過ごしていましたが、三味線が大好きな池田さんは、宮崎空港ビルでの新春ライブには毎年駆け付け、「伝統音楽を楽しむ会」では受付も手伝っていました。

そんな中、三絃道を訪れる機会があり、ずっとやりたかった三味線を昨年の11月から14年ぶりに再開。
まだ半年ほどですが、音感の良い池田さんは津軽じょんがら節1.2.3をマスターし、来年の本部公演へ向け、津軽じょんがら節新節をお稽古しています。
小学生の頃には気付かなかった弦の響きなどを、色々な感覚を使って楽しんでいるそうです。

そんな池田さんの目標は、遠くから聞いていても弦が震えるような本物の音が出せるようになることだそうです。
これからの益々のご活躍をお祈り致しております。

運動会の様子。写真中央が池田さんです。運動会の様子。写真中央が池田さんです。

更新日:2018/05/14