スクールコンサート in 壱岐市立柳田（やなぎだ）小学校

2018年5月22日(火)、14時から15時30分、壱岐市立柳田（やなぎだ）小学校にてスクールコンサートが開催されました。

午前中、初山小学校でのスクールコンサートを終え、メンバーを乗せた車に向かっていつまでも手を振る子ども達。
後ろ髪を引かれながら、午後の開催校、柳田小学校へ移動しました。
学校入口には先生が待ち構えておられ、体育館へ誘導してくださいました。
運動場では子ども達が遊んでおり、出演者に気付くと、「こんにちは！」と元気良く挨拶をしてくれました。

体育館入口には「本日はお忙しい中に御来校いただき、ありがとうございます。スクールコンサートの公演を、全員が心待ちにしておりました。よろしくお願いします。」と嬉しい貼り紙がしてありました。
柳田小学校は明治8年に設立され、創立143年の歴史ある学校。
児童数は47名と小さな学校ではありますが、子ども達は素直で元気いっぱいです。
開演は14時でしたが、13時には地域の方が来られたので、早目にリハーサルを終え、席についていただきました。

開演5分前には、校長先生よりご挨拶をいただき、大きな拍手に迎えられ演奏がスタート。
幕が開くと児童、保護者の方、地域の方が「津軽じょんがら節」の演奏に釘付けでした。
三味線を生で聞くのはほとんどが初めての方ということでコンサートを楽しみにされていたようです。

柳田小学校の皆さんは、聞く時にはしっかり聞く、楽しむ時には楽しむという鑑賞態度が百点満点。
日本各地の民謡を演奏する「風が運んだ日本のメロディ」では、体全部を使って楽しそうに聞いて下さいました。
メドレー1曲目は沖縄県の「谷茶前節」、そして熊本県の「牛深ハイヤ節」、徳島県の「阿波踊りよしこの」、新潟県の「佐渡おけさ」、そして最後は青森県の「津軽あいや節」。
特に盛り上がったのは徳島県の「阿波踊りよしこの」でした。
由宇月が手を上にあげて踊り出すと、皆さんも一緒に踊ってくれました。
その中で、由宇月に手を引かれ、数名の児童が前に出て踊り出すと会場は大拍手。
「風が運んだ日本のメロディ」を体いっぱい楽しんでいただきました。

ふるさとの民謡では、学校から校歌のリクエストをいただいておりましたので、校歌を三味線の譜面におこし初披露。
三味線と太鼓の演奏で校歌を歌っていただくのは、ぶっつけ本番でしたが、さすがいつも歌っている校歌。
大きな声で元気よく歌ってくれました。
きっと三味線と太鼓の伴奏で歌う校歌は、最初で最後の経験となったのではないかと思います。

柳田小学校の校歌で前半の部は終了となり、休憩時間。
全員に三味線に触れていただきました。
初めて近くで見る三味線に興味津々。
一列に並び、嬉しそうに三味線を持ったり、はじいたりしていました。

後半の部は話題の曲「千本桜」からスタート。
児童の皆さんもよく知っているようで、由宇月と一緒に手拍子をしながら歌ってくれました。

続いての「ソーラン節」は運動会で踊っているとの事で、家元が「ドッコイショー！ドッコイショー！」と掛け声をかけると、元気いっぱい「ドッコイショー！ドッコイショー！」と応援してくれました。

三味線にチャレンジのコーナーでは、各学年1名ずつ三味線にチャレンジし、先生には三線にチャレンジしていただきました。
「やりたい！」と元気いっぱい手をあげる児童、やってみたいけど恥ずかしいから手をあげられない児童など様々でしたが、家元と華映で6名を選びました。
三味線に大切な「立腰」の話を家元がすると、すっと背骨が伸び上手に三味線を弾くことができました。
きっと皆さん三味線を弾くのは初めてだったと思いますが、「ソーラン節」にチャレンジ。
「立腰」の姿勢をきちんと守って、上手に「ソーラン節」を演奏することができました。
三線にチャレンジしてくださった先生はギターが得意との事で、三線をまるでギターのように軽やかに弾いてくださいました。
子ども達はまだ先生のギターの演奏を聞いたことがないとの事で、「いつかみんなに弾いてあげるね！」とおっしゃっていました。