スクールコンサート in 壱岐市立筒城（つつき）小学校

2018年5月23日（水）、壱岐市立筒城（つつき）小学校にてスクールコンサート。

今日のスクールコンサートは壱岐の南東側にあり、近くには筒城浜という美しい海岸があるという小学校。
学校へ向かう途中には麦畑が黄金色に光っていました。
今の時期は麦刈りの最盛期とのことでした。さすが麦焼酎の発祥の地です。
この日の午前中はあいにくの雨となりましたが、学校に到着すると、校長先生が傘をさして校門のところでお出迎えして下さいました。

体育館に入ると児童の皆さんが箒やちりとりを持ってゴミを集め、雑巾で綺麗に拭き上げピカピカに清掃中。
地域の皆さんを迎えるため、先生方が協力して椅子並べをされていました。

玄関とフロアには「村上三絃道スクールコンサート」の飾り付け。
お忙しい中、お心遣いが有り難いことでした。
体育館は坂道を登ったところにあるので、雨で地域の方がお越し下さるか先生方が心配しておられましたが、お陰様でたくさんの皆様が見に来て下さいました。

コンサートが始まると、「津軽の波の音」にのせて、「ドドーン」という津軽三味線の音が響き「津軽じょんがら節」がスタート。

続いて、村上三絃道オリジナル曲「天地創造」へ。
家元が挨拶をし、「400年ほど前、沖縄から伝わった三味線の調べが全国へと伝わり、津軽三味線が完成しました」と、三味線の成り立ちを説明しました。

沖縄から、青森県までの日本の音楽の変化をメドレーで表した「風が運んだ日本のメロディ」では、子ども達はもちろん地域の皆さんも楽しんで聴いて下さいました。
特に、徳島県「阿波踊りよしこの」では地域の皆さんも一緒に楽しそうに踊っていただきました。
メドレー最後の曲、青森県「津軽あいや節」でも手をあげて滑らかに腕を動かしていましたが、だんだんと三味線の音に引き込まれるように踊るのをやめて、真剣な目で家元の演奏する姿を見つめていました。

続いて、メドレー中に使われた三味線の紹介ですが、6年生が家元のアシスタントとして選ばれ少し緊張した様子。
三線・細棹・津軽三味線と説明が進むにつれ、余裕の表情になっていきました。
サッカーとソフトボールが得意なスポーツ少年ということで機敏にお手伝いをして下さいました。

前半のステージ最後の曲は地元の民謡「新壱州おけさ」を披露。
地域の皆さんの中には一緒に口ずさんでいる方もいらっしゃいました。

休憩時間には、家元が津軽三味線、華映が細棹をもち、三味線を持ってもらったり、糸を弾いてもらうというスペシャルタイムを実施。
すぐに児童達の行列ができて、「おもーい！」「細棹の方が軽いんだ〜」など歓声が上がりました。

後半のステージ１曲目は「千本桜」。人気の1曲です。
そして家元が歌う「ソーラン節」は運動会で踊っているということで、元気良く掛け声をかけてくれました。

「チャレンジ・ザ・和楽器」の体験コーナーでは1～6年生の各代表1名と、先生がチャレンジ。
選ばれた子どもたちは嬉しそうに前に出て来て、見事な演奏でありました。
6年生に感想を聞くと「複雑な音がしました。」とのこと。
糸によって音色が違うことを言葉では言い表せないという想いで表現してくれました。