スクールコンサート in 壱岐市立沼津(ぬまづ)小学校
2018年10月18日(木)14時より、壱岐市立沼津(ぬまづ)小学校にてスクールコンサート。
海と山の景色を眺めながら晴れ晴れとした気持ちで向かいました。
校長先生のお出迎えをいただき、早速搬入。
体育館の中は、すでにコンサートの準備が整っていました。
校長先生は残念ながらご出張とのことで、丁寧に御挨拶されて会議に向かわれました。
フロアーには子ども達の座り心地が良いようにマットが並べてありました。
小学生約35名、幼稚園児約15名の計50名での可愛いコンサートのスタートは、津軽三味線の代表曲、「津軽じょんがら節曲弾き」から。
子ども達の熱い視線を受けながら、力強く撥を打ち鳴らしました。
子ども達にとっても、地域の方々にとっても、そして先生方にとっても初めての三味線。
心に響く音色をお届けしたいと、想いを込めました。
このような機会をいただき有り難いと、先生方はいつもおっしゃいますが、出演者も同様です。
一期一会を大切にしながら子ども達に語り掛けるように進行していきます。
自己紹介では、総師範の華映は三味線を習い始めた小学校三年生の時の話をしますが、とても興味深げに聴いて下さいます。
一緒に習い始めた友人たちは上手になっていくのに華映はうまくいかない。
途中で辞めそうになったけれど、先生が熱心に指導して下さったことで、何とかあきらめずに続けられたこと。
家元は「もしあの時あきらめていたら今、華映さんはここにはいませんよね。皆にも会えませんでしたよね」と言います。
子ども達も挫けそうになることが時々あると口々に言ってくれました。
「でもあきらめないで頑張ろうね。」家元がそう言うと、子ども達は深くうなずいて、受け止めてくれました。
演奏や語りに引き込まれていくように演奏者から目を離さない子ども達。
いつもは大人しいという子ども達が心から楽しんでいるような表情で手拍子を打ちながらリズムを感じてくれました。
歌や太鼓の演奏を織り込んで、沖縄の三線からスタートし、九州、四国、東北の代表的な民謡メドレーでお届けする「風が運んだ日本のメロディ」も地域ごとの調べの変化・テンポ・表現の違いを興味津々で聴いてくれました。
園児も小学生と一緒にしっかりと聴いてくれて感心しました。
正座をして聴いている生徒さんもたくさんいたので、家元が足を楽にして聴いてねと、何度も声かけしていました。
マットの近くに脱がれた上履きもきれいに揃えられていました。
普段の習慣がきちんと生かされている沼津小学校、幼稚園の皆さんでした。
15時で退園しなければならない幼稚園生は前半で退席。
可愛い声で「ありがとうございました!」と挨拶をして、先生に手を引かれながら帰って行きました。
小学生は後半の部に備え、休憩中はトイレと水分補給。
そして三味線とのふれあいタイム。
全員に三味線の弦を弾いてもらって、三味線を身近に感じていただきました。
皆さんとっても嬉しそうで、そんな姿を見ながら演奏者も大満足。
後半のステージも張り切ってお届けしました。
まずは、三味線を分解して、構造についての話から。
海外でも人気の津軽三味線ですから、分解して飛行機に持ち込んで演奏会回りをしていること、様々なジャンルの楽器とコラボレーションをしていることなど、後半もトークを交えて進めていきました。
続いては、「千本桜」、「ソーラン節」、チャレンジ・ザ・和楽器のコーナーと、次々に展開するプログラムです。
特に全員が参加したいと元気良く手を挙げてくれたチャレンジ・ザ・和楽器のコーナーでは、心を鬼にして各学年1名ずつ選ばせていただきました。
先生にもお一人参加していただきました。
参加されたのは、今年度4月に岡山から壱岐を希望して転入されたI先生。
壱岐の素晴らしさに魅せられて移住されたそうです。
壱岐が大好きな先生で、沼津の子ども達を誇りに思っておられる、やる気満々の明るい先生でした。
三線を演奏され「心が清々しくなりました。」と温かな笑顔で答えてくれました。
終始、皆の明るい笑顔で進行していったコンサート。
オリジナルの「太陽じょんがら」では、皆ノリノリで体を動かしながら、演奏しているしぐさで盛り上げてくれました。
最後の曲はじっくりと心から聴いてくれているような真剣な表情。
聴き上手な子ども達に感謝しながら、90分のコンサートは終わりました。
ところが…拍手が鳴り止まず「アンコール」「アンコール」「アンコール」の声。
リクエストに応えて「ソーラン節」を再び披露させていただきました。
飛び入りの踊りも出て、最後の最後まで楽しんでくれたようでした。
お礼のあいさつは6年生から。
チャレンジ・ザ・和楽器のコーナーに出てくれた女子児童が述べてくれました。
3本しかない糸でたくさんの音色を奏でて下さって感激しました。
三味線がこれほど素晴らしいとは思っていませんでしたので、今日の村上三絃道の皆さんは本当に素晴らしかったです。
これからも多くの子ども達に感動を届けてください。
家元からも太陽じょんがらのCDをお礼に贈らせていただきました。
壱岐でのスクールコンサートは連日、お蔭様で大盛況。
先生方の熱いサポートをいただきながら、開催させていただいております。
多くのご支援に心より感謝申し上げます。
最後に記念撮影。ありがとうございました!
- 本日は沼津小学校にてスクールコンサート。
- スクールコンサートスタートです!
- 「阿波踊りよしこの」では児童たちも一緒に踊ってくれました。
- 地域の皆さんも笑顔で楽しそう。
- 上履きがキレイに並べられていました。
- 本日のアシスタントは男子児童。
三線を真剣に見つめていました。 - 幼稚園生は途中で退席。
- 三味線に触れてとても嬉しそう!
- 三味線の解体ショーでは興味津々の児童たち。
- チャレンジ・ザ・和楽器。
- 演奏が終わるたびに大きな拍手をしてくれました。
- 最後にお礼の言葉と花束をいただきました。
沼津小学校の皆様、先生方、ありがとうございました。
主催:一般財団法人 長崎県教職員互助組合・壱岐市教育委員会
後援:長崎県教育委員会
※学校からの許可をいただき、写真を掲載しております。