2013年6月24日(月)、午後14時開演、長崎県島原市立湯江小学校にて津軽三味線スクールコンサートが開催されました。
午前6時半に宮崎を出発し、熊本港よりフェリーに乗り込み、島原へ。
島原市では前の週に2校の学校で開催させていただきましたので、今日が3校目の開催となりました。前回は台風の影響で、体育館も蒸し暑かったですが、この日は雨の合間にも涼しい風が吹き渡り清々しいコンサート日和となりました。
前回もそうでしたが、長崎の子ども達の聞く態度は、とても素晴らしいです!
演奏中は静かに聞き、演奏が終わると割れんばかりの拍手を送ってくれます。
演奏者の私たちも嬉しくなり、ついつい演奏に力が入ってしまいました。とても乗せ上手な長崎の子ども達です。
コンサート1番人気の「ソーラン節」では、皆さん口を大きく開け、元気な声で「ドッコイショ―ドッコイショ―、ソーランソーラン♪」と掛け声をかけてくれました。
またチャレンジ・ザ・和楽器のコーナーでは、家元の「三味線を弾きたい人!」の問い掛けに、みんなが「ハーイ!」と手を挙げてくれました。しかし、チャレンジできるのは6人だけ。申し訳無い気持ちと共に、生徒6人を選び舞台へ。皆さん姿勢を正し、初めての三味線を上手に演奏していました。
演奏終了後には拍手と共に、子供たちの「アンコール!!」の声が。もちろんアンコール曲は、子供たちが大好きな「ソーラン節」を演奏させていただきました。
後片付けをしていると、子供たちが「握手してください!」と駆け寄って来ました。これまでの学校でも握手を求められる事はありましたが、湯江小学校の子供たちは、一列に並び握手の前に一言ずつ感想を言ってくれるのです。これは私たちも初めての経験でした。一人一人の心の込もった感想に嬉しくなり、握手にも力が入りました。
後で、先生からお話を聞いたところ、生徒達がサインと握手をしてほしいと先生に頼みに行ったのだそうです。
すると、先生は「ひとりひとりきちんと感想を伝えられたら、握手をしてもらうよう先生から交渉しましょう!でもサインは一枚だけもらうから皆にはコピーを回しますね。出演者の皆さんもお疲れですからね!」と条件を出されたのだそうです。
それというのも、自分の気持ちを伝えるのが苦手な子ども達が多いということを普段のいろんな場面で感じておられたからだそうです。
生徒達は、是非、感想も伝えたいし、握手もしたい!と、列を作り、握手会がはじまったという訳です。
自分の言葉でしっかり感想を述べる子ども達の様子をご覧になった先生は、感動で涙ぐんでおられました。
また、チャレンジザ和楽器のコーナーで、家元はいつも姿勢の話をします。
腰骨を立てる「立腰」の話をされるのですが、なんとこの学校でも「立腰」の指導をされているとのこと。
生徒達は、なおさら嬉しかったようです。
先生や生徒達との交流もいつも以上に出来たように感じられました。
湯江小学校の皆様、本当にありがとうございました。
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