2013年10月24日、長崎県雲仙市立愛野小学校にて「津軽三味線スクールコンサート」が開催されました。
10月も後1週間で終わりというこの時期には珍しく、台風27号、28号の影響を受ける朝です。
学校到着の8時は、風雨が激しく、体育館の屋根に落ちる雨音が響いてました。
お天気が悪いと、音響機材や楽器の搬入も一苦労ですが、開演の10時に間に合うように急いで準備。
先生方にもお手伝いいただきました。
体育館の屋根に響いていた雨音も、開演に合わせたように小降りになり、お陰で気にならなくなりました。
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本日の開催校は雲仙市立愛野小学校。 |
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台風27、28号の影響であいにくの雨の日の開催となりました。
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開演間際、舞台袖に、長崎県諌早支部師範の由理栄さんが顔を出して下さいました。
ご家族やお弟子さんと共に、コンサートに駆けつけて下さったのですが、初めてスクールコンサートをご覧になる方もいて、通常のコンサートとは異なる舞台構成に感激されていました。
スクールコンサートは、家元の語りで進行されます。
演奏はもちろんですが、子ども達が段々と引き込まれて行く様子に、後方からご覧になる皆さんの感動は更に深いようです。
さて、演奏前の校長先生の熱心なご挨拶が印象的でした。
幕前で校長先生が実際に三味線を子ども達に見せたり、「三味線」という字を紙に書いて見せたりされていました。
これまでたくさんの学校を廻らせていただいておりますが、こんな熱心な校長先生は初めてでした。
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スポーツも合唱も盛んな愛野小学校。
校長室にはたくさんのトロフィーが飾られていました。 |
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開演前の校長先生の挨拶では、実際に三味線を見せたり工夫されていらっしゃいました。 |
演奏が始まり幕が開くと、子ども達が姿勢よく椅子に座り、私達の演奏にじっと耳を傾けていました。 その真剣な眼差しに応え、私達も一生懸命演奏させていただきました。
楽器紹介の時には6年生の真由さんが家元のお手伝いをして下さいました。
「三線の音を聞くと踊りたくなるよね!」という家元の言葉を聞き、三線の音が鳴り出すと家元と一緒に楽しそうに踊る真由さん。
また弦をはじいてもらう場面では、一本弾く度に「ビーン」という音が鳴り、ビックリした様子で恐る恐る弦をはじいていました。
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ノリノリで踊っていただき、笑顔の家元。 |
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一本弾く度に「ビーン」という音が鳴り、ビックリした様子でした。 |
三味線にチャレンジのコーナーでは、たくさんの子ども達が「弾きたい!!」と手を挙げてくれましたが、三味線にチャレンジできるのは6名だけ。
申し訳ない気持ちいっぱいで、6名を選びました。
もちろん全員が初チャレンジ。
しかし、堂々たる演奏に会場が湧きました。
チャレンジ後の6年生の感想発表では、「心の奥、深いところにまで三味線の音色が響きました。」という嬉しい言葉がありました。
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たくさんの生徒さんが手を挙げてくださいました。 |
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スポーツも合唱も盛んに取り組まれているという愛野小学校。
積極的な鑑賞態度で、感性豊か。
90分の津軽三味線スクールコンサートを、心ゆくまでお楽しみいただけたようでした。
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