2014年10月29日(水) 午後の部 ・南島原市立飯野小学校にて。
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大野木場小学校のスクールコンサートを終え、有明海を眺めながら午後開催の飯野小学校へ急いで移動。
少し山手に入るとたわわに実った柿が山の緑の中にポツリポツリと鮮やかに見えて、秋を感じさせる長閑な風景が広がりました。
そして、奥へと進んでいくと急な坂道へと続き、急傾斜の道を登ると飯野小学校へ辿り着きました。
到着は4時間目の授業中、静まり返っていました。
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体育館が工事中ということで、会場は3階の音楽室。
控え室に入ると綺麗なお花が生けてあり、冷たい水やお茶、お絞りが用意されていました。
演奏者用の津軽三味線3丁、三線、細棹三味線、短棹三味線、児童生徒に貸し出す三味線6丁に、太鼓3個、太鼓台や三味線スタンド、音響機材と、コンサートのための楽器や機材を3階まで階段で運ぶことから準備がスタート。
先生方にもお手伝いをいただき、息切れしながら皆で運び込みました。 |
音楽室での開催ですから、生音を生かした演奏となりますが、演奏の中に太鼓や、生徒さん達の手拍子が入る曲は、歌声がかき消されますので、マイクを使わなければなりません。
音響チーフが巧みな技で、バランスを取り音量を調整してくれました。
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リハーサルを終え、全校生徒82名が音楽室に集合。
制服姿のキリッとした児童生徒が所狭しと座りました。
1番前列の子どもたちは、演奏者のすぐ目の前で1メートルも離れていない場所で食い入る様に演奏を聴いてくれました。 |
またチャレンジザ和楽器のコーナーでは、三味線を弾きたいとたくさんの子どもたちが手を挙げてくれました。
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このチャレンジザ和楽器のコーナーでは三味線を体験するだけではなく、姿勢のお話もします。
姿勢を正しくすることは、三味線を弾く時だけではなく日常生活においてとても大事なことです。
立腰の姿勢といって、その名の通り腰骨を立てる姿勢なのですが、この飯野小学校では子どもたちの目標の中に「履き物を揃える。立腰。挨拶をする」が掲げてあり、日々、指導を受けているとのことでした。三味線を構えての立腰の姿勢は難しいようでしたが、皆、一生懸命、弾いてくれました。 |
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曲目は人気のソーラン節。
三味線を1年生から6年生まで各学年1人ずつと三線を飯野小学校の先生が体験されました。
三線を体験された先生は途中で他の先生と体験を交代され、生徒のフォローやお囃子の指揮を取って下さったりと、盛り上げてくださいました。
代表の6年生に三味線の感想を聞くと、「三味線の音は心がスッキリしました!」と、とても嬉しい感想を述べてくれました。 |
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そしてどの学校でも盛り上がる村上三絃道のオリジナル曲、太陽じょんがらでは私たちの演奏の振りに合わせて一緒に演奏したつもりになって、三味線を振る真似をしてくれたり、体を振って手を叩いてくれたりと笑顔がいっぱいになりました。 |
スクールコンサートが終わって教室に帰る時には、生徒達のソーラン節の歌声があちらこちらから聞こえて感激でした。
いつもと少し違った音楽室でのスクールコンサートでしたが、目の前での演奏をしっかり楽しんでくれたようでした。
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