主催 一般社団法人 長崎県教職員互助組合、南島原市教育委員会 後援 長崎県教育委員会
2014年10月31日(木)午後の部・南島原市立長野小学校にて。
海と山に囲まれた長閑な長野小学校。 会場の体育館には子ども達が書いた恐竜や太陽、皆で手をつないでいる可愛い絵などが飾られていました。
体育館には電子黒板が用意され、曲目や歌詞を映し出してくださいました。 長野小学校はICTモデル校だということで、各クラスに電子黒板があり、最新の授業に取り組んでいるとのこと。 このような設備でスクールコンサートを行ったのは初めてでした。 全校生徒数は約50名ですが、先生方のきめ細やかな対応で皆さん生き生きとされていました。
どの学校もほぼ全員が三味線を生で見るのが初めての子どもたち。 楽器紹介のコーナーではとても盛り上がります。 三線、細棹、太棹(津軽三味線)と紹介するのですが、三線を紹介すると子ども達みんなが両手を挙げて楽しそうに踊ります。 そして細棹の優しい音色、太棹の力強い音色に大きな拍手をいただきました。
一部の最後は島原半島の故郷の民謡、島原の子守唄。 電子黒板の歌詞を見ながら、地域の方や先生方も一緒に歌ってくださいました。
休憩の時間になると三味線を見せてほしいと、多くの子ども達が集まってきました。 三味線の糸を弾いたり、触ったりして、休憩時間も三味線に夢中の様子でした。 また、三味線の音が綺麗だったと感想を言いに来てくれる生徒さんもいて、嬉しくなりました。
たくさんの学校にスクールコンサートで伺いますが、どの学校の子どもたちにも人気の民謡といえばソーラン節。 この長野小学校では全員運動会で踊っていたようで、ソーラン節がはじまると全員起立して踊ってくださいました。
そしてチャレンジザ和楽器のコーナーでは、立腰の姿勢をお伝えし、全員で姿勢を正しました。 選ばれた生徒さんは一生懸命バチを動かし、家元からマイクを向けられると掛け声を掛けながら真剣な表情で演奏されていました。 1年生はバチを持った時の小指が痛かったようですが、「きれいな音で、嬉しかった!」と感想を述べてくれました。
さて、長野小学校も、再来年にはいくつかの学校と統合するそうです。 今日のソーラン節や和楽器体験も思い出のひとつとして子ども達に残ってくれることを祈りながらコンサートを進めさせていただきました。 最後の津軽じょんがら節曲弾きでは、チャレンジザ和楽器のコーナーで説明した立腰の正座の姿勢で聞いてくれる子どもたちもいて、とても感激でした。
そして終演後には、皆で記念撮影。 お別れの時には、握手をしたり、ハイタッチをしたりと、思い出に残るスクールコンサートとなりました。
南島原市立長野小学校の皆さん、ありがとうございました。