2015年3月11日(水)11時〜12時30分、宮崎市立生目台中学校にて
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3月と言えば暦の上では春です。
しかし、この日の最低気温はなんと0度。
真冬並みの寒い日となりましたが、子ども達の笑顔を思い浮かべながら、着物へ着替え、準備を整えました。
また、この日は東日本大震災から4年目でもあり、追悼の念を音に込め演奏させていただきました。 |
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生目台中学校では、「ふるさと先生こんにちは」という宮崎市から家元が委嘱を受けての派遣授業が行なわれており、三味線に親しみを持ってくださっている生徒さんも多数おられます。
音楽の授業でも三味線について学んでおられるとのことで、幕が上がると、子ども達は寒い表情など少しも見せず、真剣な表情でじっと聞いてくださいました。 |
一口に三味線と言っても、音楽のジャンルで楽器の種類や演奏法が異なります。
楽器紹介のコーナーでは、もうすぐ卒業式を控えている3年生の男子生徒さんに手伝いをいただき、三線、細棹、津軽三味線の特徴をわかりやすく説明致しました。
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1部の最後のプログラム、「ふるさとの民謡」では、学校からのリクエストで校歌を演奏。
三味線で演奏するには非常に難しい音階が登場しましたが、練習を重ね、披露させていただきました。
全校生徒がきちんと整列し、家元の太鼓、華映の三味線、由宇月の歌に合わせて朗々と大合唱して下さいました。
和楽器で校歌を歌うことは、恐らく、最初で最後の体験になったことと思います。 |
2部は荷方節の合奏で幕が上がり、子ども達が大好きなソーラン節へと続きます。
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ソーラン節では「ドッコイショードッコイショー、ソーランソーラン♪」と掛け声の練習から。
演奏が始まると家元が舞台から降り、生徒の皆さんの傍へ。
家元からマイクを向けられると恥ずかしそうに掛け声をかけてくれる生徒さん、元気よくかけてくれる生徒さんと様々でしたが、皆さん楽しそうにソーラン節の演奏を聞いて下さいました。 |
チャレンジのコーナーでは、各学年男女2名ずつの6名と先生が選ばれ、ソーラン節にチャレンジ。
中には家元から三味線授業を受けた生徒さんもいて、見事な演奏になりました。
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終演後の生徒代表のご挨拶も素晴らしく、中学生とは思えない堂々たるものでした。
村上三絃道の演奏を聴いて、日本の音楽にも興味が持てたこと、これからも村上三絃道を応援したいなど、嬉しい言葉をいただきました。 |
3年生の皆さんにとっては中学校最後のスクールコンサート、体育館で聞いた三味線の音色をいつまでも忘れず、色んなことにチャレンジして頑張っていって欲しいと心から願っております。
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