2015年11月5日(木)、9時半より延岡市立恒富小学校にて。
まだ薄暗い午前6時、宮崎市を出発し東九州自動車道に乗って、延岡市へ向かいました。
約1時間で恒富小学校へ到着。
道路が整備されたお陰で移動時間も短縮され、便利になりました。
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早朝にも関わらず、先生方も準備して待っていて下さいました。
校内放送で「お手すきの先生は体育館へお越しください」という呼びかけに、たくさんの先生が体育館に集まってくださり、音響、楽器の搬入や設営をお手伝いいただきました。 |
準備も整い、リハーサルを済ませ、用意してくださったコーヒーをいただきながら本番を待っていると、子ども達が元気よく体育館に入って来ました。
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開演時間になり、出演者は幕の中で先生のお話を聞きながら生徒さんの様子をうかがいます。
すると、先生の最初の挨拶が「立腰!」という号令がかかりました。
普通でしたら「気を付け!」などの号令で始まるのですが、この恒富小学校では「立腰」を取り入れられているようでした。
家元の三味線授業では必ず立腰の姿勢の話をしておりますから、とても親近感を感じました。
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担当の先生が鑑賞教室の注意点などお話しされましたが、その中に、「今日は一流の演奏家の方たちが来られています。ですから皆さんも一流の態度で演奏を聞いてください。」とおっしゃると、「ハイ!」という大きな声が聞こえてきました。
聞くための心の準備も整った子ども達の「よろしくおねがいします!」という挨拶で演奏がスタートいたしました。 |
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この日は、出演メンバーにベテラン師範の人吉支部の村上華陽が加わり、家元と華映の3人で舞台を務めましたが、幕が開くと、子ども達の食い入るような真剣な眼差しで手の動きに注目され、演奏を聞いてくださいました。
先生が言われたように、「一流」の聞く態度です。
曲が進むにつれ、手拍子を打ってもらうところでは楽しそうに手拍子をし、じっと聞く時にはじっと聞く。
本当に聞く態度が素晴らしい、恒富小学校の皆さんでした。 |
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ふるさとの民謡では、延岡の方なら誰もが踊れるというほど地域に密着している「ばんば踊り」を演奏いたしました。
子ども達も「サイサイ!」というお囃子を元気よく掛けてくださって前半のステージが大盛り上がりで終了しました。 |
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後半のステージでは、「三味線をもっと身近に感じていただこう!」と、子ども達に大人気の「ソーラン節」を、生徒の皆さんの手拍子と掛け声に乗せて演奏。
運動会で踊られるという恒富小学校の皆さんですが、三味線、太鼓の生の演奏でソーラン節を聞くのは初めてとのこと。
体育館中に素敵な掛け声が響き渡りました。
立腰を実践されている恒富小学校の皆さんは、三味線のチャレンジも大成功!!
三味線の響きを体で感じていただけたようでした。 |
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