2016年6月8日(水)、10時〜11時30分、五島市立山内小学校にて。
学校へ到着すると子ども達、先生方が笑顔で掃除されていました。
山内小学校では6年生になると奉仕の心を学ぶための朝の掃除が伝統になっているそうです。
最高学年としての誇りを持ち、後輩に挨拶をしながら堂々たる姿で清掃を行っている姿が大変美しく見えました。
控室への案内看板。 |
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体育館の入り口には、「笑顔輝く日本一楽しい山内小学校」という言葉が掲げてありました。
「でっかい夢を描こう、笑われるくらいでっかい夢を持って、夢に向かって頑張ろう!!」と校長先生は日々、児童生徒に語り掛けて楽しい学校を目指しておられるそうです。
また、教育方針は「良いところを見つけて褒める。褒めて、褒めて、褒めまくる。」と笑顔でおっしゃっていました。
子ども達も安心した様子で、伸び伸びと笑顔いっぱい輝いていました。
しかし、校舎の老朽化のため、創立141年を迎えた山内小学校は今年度で閉校となり、山内小学校、岐宿小学校、川原小学校の3校が統合されるとのこと。
校長先生も心なしか寂しげな様子ではありましたが、新しい学校にも足を運んで、子ども達の様子を見守りたいと心の底から子ども達を応援しておられるようでした。 |
さて、体育館の袖が校舎とつながっているというユニークな造りのため、生徒が全員、体育館に入ったのを確かめて控室からステージ横へ。
ステージ横の大きな窓からは、田植えが済んだばかりの田園風景と立派な武道館。
演奏が始まる時間まで緑豊かな風景を眺めて心穏やかになりました。
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開演に先立ち、校長先生のお話から。
大きな日本地図を指で指しながら、津軽三味線のふるさと、青森県の位置と村上三絃道のある宮崎県などを紹介しながら、村上三絃道の理念「伝統音楽を通じて暮らしと人生に夢を そして 心豊かな人作りを」という言葉を子ども達に説明し、伝統音楽の素晴らしさを話してくださいました。 |
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開演時間となり、担当の先生からご紹介、そして生徒の皆さんの拍手に迎えられ、いよいよ本番。
ステージに上がると、運動会などでも交流されている近くの山内保育園の園児達が一年生の前にお行儀よく座り、一緒に楽しんで下さいました。
小学生に負けない素晴らしい鑑賞態度でした。
地域の方も数名お越しになっており、後方から温かく子ども達を見守っておられました。 |
オープニングの「津軽じょんがら節」が始まると、じっと食い入るように三味線の演奏を聞いて下さる姿が印象的でした。
沖縄県から青森県まで、各県の民謡をメドレーで演奏する「風が運んだ日本のメロディ」では、手拍子をしながら輝く笑顔で楽しそうに聞いて下さる様子に嬉しくなりました。
前半のステージ最後の曲は学校からのリクエストで、山内小学校の校歌を三味線と太鼓で演奏。
きっと最初で最後の和楽器の演奏で歌う校歌だったのではないかと思います。
リズミカルな校歌でしたので、音頭調にアレンジして楽しい校歌斉唱となりました。
10分間の休憩時間には、生徒の皆さんがステージに集まり、三味線や三線に興味津々の様子。
三味線を持って近づくと、はじいたり触ったり嬉しそうでした。
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後半のステージは生徒の皆さんが大好きな「ソーラン節」の演奏からスタート。
全員踊れるとの事で、演奏が始まると椅子に座ったまま手を動かして踊っている子ども達もいました。 |
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また三味線にチャレンジのコーナーでは、各学年1名が代表で選ばれ「ソーラン節」を演奏。
残念ながら三味線を弾くことができなかった生徒の方は、掛け声と踊りで参加してくれました。 |
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演奏終了後、生徒代表の方の挨拶をいただき、控室に戻ろうとすると、拍手が鳴り止まず「アンコール!アンコール!」の声が体育館中に響き渡りました。
皆さんのアンコールにお応えして「ソーラン節」を演奏。
生徒の皆さん、そして校長先生を始め先生方も、演奏のお礼にということでステージのほうを向いて踊ってくださいました。
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アンコール演奏の後も「もう一回!もう一回!」という声が鳴り止みませんでしたが、後ろ髪を引かれる思いで体育館を後にしました。
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学校から帰る際も、先生方、生徒の皆さんがお見送りしてくださって、山内小学校でのスクールコンサートは終了いたしました。
こんなに熱いコンサートになったのは初めてかもしれません。
先生方がしっかり褒めて伸ばしておられる成果が表れているのだと思います。 |
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自己開示、自己表現、自己受容をしっかりなされている気がします。
これからも様々なことにチャレンジをされ、大きな夢に向かって、笑顔で頑張って欲しいと思います。
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