2016年6月20日(月)、14時00分から15時30分、五島市立嵯峨島小中学校にて。
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嵯峨島は、五島列島の福江島の北西約4km、東シナ海にある島です。
人口は約120人。集落中心部を除く島のほぼ全域が西海国立公園特別保護地区、または同公園特別地域だそうです。
1年間の約4割が天候不良で船が欠航することがあるとの情報をいただき、万が一を想定して前日入りしました。
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朝6時半に宮崎を出発し、車で5時間かけて長崎港へ。長崎港から福江港までフェリーで4時間。福江港から貝津港まで車で40分。そして、貝津港から船をチャーターして15分で嵯峨島へ到着致しました。
計算してみると約12時間の長旅でしたが、嵯峨島に到着すると全職員、全児童の皆さんが熱烈な歓迎セレモニーで迎えて下さり、旅の疲れも一気に吹き飛びました。日曜日だというのに、学校も開けてくださって、楽器、音響機材を搬入させていただきました。
また船や島内のいたるところに、コンサートのポスターが貼ってあり、コンサートを楽しみに待っていてくれたのかと思うと胸が熱くなりました。
宿泊は嵯峨島に一軒しかないという「民宿たつみ」へ。こちらでも温かなおもてなしをいただき、新鮮な海の幸を堪能しました。
コンサートは午後からでしたので、午前中は嵯峨島を散策。校長先生のおすすめスポットは千畳敷海岸。千畳敷とは多くの奇岩、海食洞、火山活動による放出物の層だそうで、目の前に広がる絶景に心が洗われました。
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嵯峨島の自然を眺めながら、歩いて学校へ移動。 嵯峨島小中学校は、創立141年の歴史ある学校です。
かつては全校児童が170名程いた時期もあったそうですが、現在は小学生7名、中学生2名。
保育園児が3名と生徒数は少ないですが、地域と学校が密着し、子ども達を温かく育んでおられるようでした。
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先生方や島内の放送の呼びかけのお陰か、嵯峨島の約半分以上の方がお越しくださり、子ども達の後方で楽しそうに演奏を聞いておられました。
子ども達は演奏者の手の動きをじっと見つめ、初めて聞く津軽三味線の演奏に聞き入っていました。 演奏開始から30分後にお昼寝を済ませた園児達も参加。お行儀よく演奏を聞いてくれました。
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せっかくの機会ですから、生徒の皆さん全員にチャレンジコーナーで三味線を演奏してもらうため、休憩時間に三味線の構え方、バチの持ち方を練習しました。
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三味線の音が出ると地域の方から「おぉ〜!」という歓声が上がり、先生も三味線を持っている姿を嬉しそうに写真に収めておられました。
練習の甲斐あり、チャレンジのコーナーは大成功!!
校長先生をはじめ先生方も子ども達と一緒に三味線と三線にチャレンジしていただきました。
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子ども達に大人気の村上三絃道オリジナル曲「太陽じょんがら」では、手拍子を打ったり体を揺らしながら楽しそうに聞いてくださいました。
演奏終了後には子ども達から「にじ」の歌のプレゼント。心の澄みきった綺麗な歌声に涙がこぼれそうになりました。
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嵯峨島滞在は24時間でしたが、皆さんの温かさに触れ、1週間くらい居たような気持ちになりました。 帰る際も、港まで見送りに来てくださり、「また嵯峨島に来ますね!」と皆さんと約束し、別れを惜しみました。 船が見えなくなるまで手を振って下さって感謝でいっぱいになりました。
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校長先生始め先生方が子ども達を愛情豊かに指導されていることが子ども達の笑顔から感じられます。 嵯峨島は人情と自然にあふれた日本の故郷。このような機会をいただいたことが本当に有り難いです。
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