11月25日(金)、10時から11時半、延岡市立北川小学校にてスクールコンサート。
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暖かい日が続いていた宮崎ですが、この日は手がかじかむような寒さとなりました。空気が澄み渡り、移動の車の中で日向灘の水平線を見ることができました。
予定通り学校に到着すると校長先生を始め、教頭先生、担当の先生が並んでお出迎え。
搬入のお手伝いをしてくださいました。
会場の体育館には子どもたちが寒くないようにカラフルなマットレスが敷いてあり、地域の方用の椅子も準備してありました。 |
体育館のフロアでの演奏だったので控室はステージ。
お茶やお菓子の他に、ヒーターも準備してあり、先生方のお心遣いに身も心も温かくなりました。
また学校を案内していただいたところ、靴箱や一輪車など綺麗に整理、整頓されていました。
靴を脱いできちんと揃えることが出来る心の余裕や心遣いは、様々な場面に表れますので、北川小学校はきっと素晴らしい学校だと確信しました。
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さて、コンサートが盛り上がったのは言うまでもありませんが、児童の皆さんの休憩時間の過ごし方が特に素晴らしかったです。
三味線に触ってもらおうと演奏者が児童に近づくと、一列にきちんと並び、全員に順番が回るよう自らが工夫し、短い時間で次々にバトンタッチ。
たくさんの学校へ行っておりますので、時には独り占めしてしまう児童もいますが、北川小学校はそれがまったくなく大変感動しました。 |
また曲に合わせて手拍子を打ったり、掛け声をかけたり、曲によって楽しみ方をかえて聞いてくれました。
北川小学校では毎年運動会で「ばんば踊り」を踊るそうですが、代表の子どもたちが太鼓もたたくとのこと。前半のステージ最後に「ばんば踊り」を演奏すると座ったまま一緒に踊ったり、お囃子も元気よくかけてくれました。
最後は生徒代表のお礼の言葉をいただきました。
今日は北川小学校に来ていただきありがとうございました。
はじめて三味線を聞いたとき「三味線ってこんな音をだすんだ」と思いました。
掛け声と三味線が重なって、とても素晴らしい音楽でした。
次に風が運んだ日本のメロディでは、沖縄、熊本、徳島、新潟、青森の数々の音楽を聞かせてもらいました。青森の津軽あいや節は力強い音と綺麗な掛け声が合わさって、伝統の感じられる音楽だなあと思いました。
普段三味線にふれることのない、私たちに弦楽器の歴史や津軽三味線、細棹、沖縄の三線の違いなどを詳しく教えてくださってありがとうございました。
それから、地域で歌い継がれてきた民謡のコーナーでは、その土地の生活や歴史がよく伝わってくるなぁと思いながら聞いていました。
そして休憩をはさんで、第2部では千本桜から始まってソーラン節とみんなで手拍子などで盛り上がることができました。
そして、チャレンジザ和楽器のコーナーではみんなに人気のソーラン節の音楽に合わせて手拍子と掛け声でみんなで一つの音楽ができました。
また、三味線の弾き方、姿勢などをわかりやすい説明で説明してくれました。
太陽じょんがらは、つい体を揺らしてしまうような、そんな元気いっぱいの楽曲でした。
村上三絃道の由哲さん、華映さん、由宇月さん、今日は素晴らしい演奏をありがとうございました。
少しはきいたことのある三味線でしたが、今回の演奏を聴いて、三味線のことをもっと深く知りたいと思いました。
私は6年生になりましたが、このような素晴らしい思い出ができて本当に良かったです。
今日は本当にありがとうございました。
延岡は9月の台風で被害に遭い、北川小学校も浸水するほど大変な被害となりました。
校長先生のお話によると過去にも10年周期で台風被害が起きているとのこと。
そろそろ被害が起こることを予想され、今回の台風にも迅速に対応されたそうです。
校長室にはPTA副会長さんが栽培されている、見事なスイトピーが飾られていました。台風でビニールハウスが全壊してしまったそうですが、必死の努力で再建され、最初に開花したスイトピーを校長室や各教室にプレゼントされたのだそうです。
優しく咲いているスイトピーから「あきらめない」というPTA副会長さんの想いが伝わってきました。
子ども達もきっとこのメッセージを感じていることと思います。
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