HOME>「私、頑張ってます!」>第50回 師範 村上進耀
広島支部25周年を記念して、10月までの半年間、広島支部特集としてお届けします。
記念すべき第50回目の登場は、広島支部師範の村上進耀(本名:藤村久美子)さんです。 |
進耀さんは今から15年程前、広島市から「女性指導者海外派遣団」に選ばれ、10日間ほど韓国へ訪問されました。そこで韓国の方々が自分の国の文化をとても大切にされていることに感動され、日本にも素晴らしい文化がたくさんあるのだから自分も何かやってみたい!と決意されました。
ご主人のお母様がお琴を演奏されていたことがあり、「お琴を習いたいんですが・・・」と相談したところ、「お琴は持ち運びが大変だから三味線はどう?」と提案され、三味線の先生を探すことに・・・。
ところがなかなか見つからず、あっという間に、2年が過ぎてしまいました。そんなある日のこと、バスに乗った進耀さんに運命の出会いが待っていたのです。運転手席のすぐ後ろに座った進耀さんは、たまたま運転手さんと話をする機会がありました。するとその運転手さんは三味線をされているとの事。運転手さんから名刺をもらいました。事務局にすぐに問い合わせをし、お稽古場に行ってみると、バスの運転手さんは、なんと三味線の先生に大変身。その運転手さんというのが現在の師匠、村上由之進先生というわけです。
それからというもの三味線は、生活の一部となり、もともと音楽が好きだった進耀さんは、取り憑かれたようにお稽古に励まれ、三味線を始めて5年で名取、昨年の7月には師範に昇格されました。また由之進先生から「自分の勉強にもなるからお弟子さんをとりなさい」という勧めもあり、5年程前からお弟子さんの指導にもあたられています。
「人に教えるということは難しいですが、自分の勉強にもなります。指導することを勧めて下さった由之進先生には感謝しております」と進耀さん。昨年の2月には、お弟子さんが名取を襲名され、まるで自分のことのように嬉しかったそうです。しかし嬉しい反面、もっと腕を磨かなくては!という使命を改めて感じられたようです。
現在は11月に開催される広島支部発表会へ向けて、仕事の傍ら、練習やお弟子さんの指導にと大忙しの毎日ですが、思い出の地、韓国への演奏にも出掛けておられます。自分の国の文化を大切にする韓国の皆さんに、日本の文化である三味線の演奏を聞いてもらいたいと、2年ごとに交流を続けているそうです。
次回の韓国訪問予定は来年の春。「韓国の方々との交流はずっと続けていきたいです。機会があれば、ぜひ家元や本部の方々とも一緒に演奏したいですね!」と明るく、意欲的な進耀さんです。村上三絃道の要として、ますます活動の輪を広げられますよう、期待致しております。
↓11月に広島で記念イベントが開催されます!ぜひお越しくださいね♪
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広島県を活動拠点としている津軽三味線の『村上三絃道・広島支部』が、お陰様で創立25周年を迎えることになりました。
設立者であります津軽出身の初代家元、村上由哲は、西日本の大地に津軽三味線の音色を根付かせたいと宮崎に本部を設立。
その後、広島へと演奏の輪は広がりました。
現在、村上三絃道では、「伝統音楽を通じて暮らしと人生に夢を そして心豊かな人作り」を目指し、小中高校でのスクールコンサート、様々な音楽ジャンルとのコラボレーション、施設等でのボランティア活動、趣味を通じての生きがい作りのお手伝いなど、地域と暮らしに密着した演奏活動を行っております。
25年に渡り、このような活動が出来ますのも広島県の皆様を始め、多くの皆様のお引き立てのお陰と、心より感謝いたしております。
津軽三味線をはじめとする村上三絃道25周年の集大成と感謝を演奏に込め、津軽民謡第一人者、山本謙司先生、尺八演奏家、二代目小湊法笙先生、舞踊集団NIPOONの皆さんをお迎えして、村上三絃道広島支部25周年記念公演「津軽三味線の響き!大地に花を!」を開催いたします。