HOME>「私、頑張ってます!」>第61回 名取 村上由記(よしき)
第61回目の登場は、新居浜支部 名取 村上由記[よしき](本名:岩下節郎)さんです。 |
由記さんのご出身は宮崎県串間市。
18歳まで宮崎に住んでおられたそうです。小さい頃から近所で開催される盆踊りへ行き、やぐらで演奏されるお父様とお兄様の民謡などを聞いて育ちました。 やはり、音に縁のある家庭環境があったようですね。
由記さんが30代半ばになった頃、伝統芸能の担い手がいないという話を耳にしました。「このままではいけない!」と感じ、興味を持つようになりました。そんな時、近所に民謡教室が開設され、民謡を習い始めることになりました。
しかし、3年も経つと物足りなくなり、三味線も習い始めることにしました。ところが2年ほどで教室が閉鎖になり、お稽古を中断。それから20年ほど経ち定年間近になった頃、「定年後の楽しみに、もう一度三味線をやろう!」と決意。知人に相談したところ、村上三絃道を紹介されました。早速、お稽古場に見学に行かれました。
間近で耳にした生の津軽三味線の音色に魅了され、すぐに入会することに。懸命の努力で6年で名取を取得。「津軽三味線は難しいというイメージがあり、自分には出来ないと思っていましたが、弾けるようになってとても嬉しいです。
初めてお客様の前で演奏した時はとても感激しました。」とおっしゃっていました。現在はイベントや施設での演奏など、新居浜支部の皆さんと楽しく活動をされています。舞台に出ると、自分の実力もわかり、練習もするので腕も上がり、とてもいい勉強になるとのこと。
2年ほど前からは、民謡のお稽古も始められました。とても真面目で意欲的な由記さん、生きている限り三味線を弾き続け、難しい曲でも完璧に伴奏できるようになりたいです!と抱負を語って下さいました。これからのご活躍を楽しみに致しております。