HOME>「私、頑張ってます!」>第62回 名取 村上梨香世(りかよ)
第62回目の登場は、今月お誕生日を迎えられる、長崎県松浦支部 名取の村上梨香世(りかよ)(本名:望月朝子)さんです。 |
梨香世さんは小さい頃からお母様である師範の由梨世先生の三味線の音色を聞いて育ち、お稽古場にも同行していました。ですから、三味線を特別な存在としてではなく自然なものと感じていたようです。そんな梨香世さんが三味線を習おうと思ったきっかけは、短大生の時に見に行った村上三絃道の公演でした。
そこで津軽じょんがら節の大合奏を見た梨香世さんは、「舞台に立ちたい!」と思ったそうです。そして、働くようになったら自活して習いたいと、目標を立てたそうです。無事、就職された梨香世さんは、早速、お稽古を開始。
最初のお稽古の時は、緊張し過ぎて具合が悪くなるほどだったそうですが、小さい頃から見聞きしていたせいか、違和感なく弾けたそうです。お母様が会主を務めておられる由梨世会の一員として文化祭などへ出演することも多く、民謡も担当しています。家元から三味線、民謡の指導を受けておられますが、非常に筋が良いと家元も褒めておられました。
結婚されてからもご主人が支えて下さり、お稽古に精を出していましたが、ご主人の仕事の関係で長崎県五島に転勤。去年の4月、4年間の転勤を経て松浦へ戻って来られました。去年の7月には名取を取得され、音色にもますます磨きがかかりました。
男の子2人、女の子1人と、3人のお母さんでもある梨香世さんは子育て真っ最中。特に、今年の1月2日にはご長女の百花ちゃんをご出産されましたが、3月には早くも、お稽古も舞台も復帰。最近、ご長男の淳ノ介君、二男の啓佑君も太鼓のお稽古を始めました。その隣ですやすやと眠っている百花ちゃん。将来がとても楽しみですね。
12月の公演には、家族全員で宮崎へ。ご主人が運転手として協力して下さるそうです。淳ノ介君と啓佑君も出演予定です。
梨香世さんの夢は、おばあちゃんになってもずっと三味線を弾き続けることだそうです。家族の温かい協力のもと、いつも熱心にお稽古をされている梨香世ファミリーですが、12月公演は、親子3代の共演で話題になりそうですね。ご活躍を楽しみにしています!