HOME>「私、頑張ってます!」>第75回 名取 村上由祐
第75回目の登場は今月開催されたばかりの後期名取式で名取に昇格された愛媛県松山支部の村上由祐(本名:石田修二)さんです。 |
由祐(ゆうすけ)さんは、音楽が大変好きで高校時代は友人たちとバンドを組み、ギターを担当。高校卒業後も活動を続けているそうですが、26歳になったある時、高校時代憧れていた先輩に偶然出会い、先輩が三味線を習っている事を知りました。先輩への憧れもあり、その時初めて三味線に興味を持つようになったそうです。
由祐さんは現在、福祉関係のお仕事をされていますが、以前、働いていた老人福祉施設で、上司の方に「ギターを弾いてもらえませんか?」と頼まれたそうです。
しかし、利用者の方はギターよりも三味線のほうが喜ぶのではないか、私は三味線に興味があるから三味線が弾いてみたい、という話をしたそうです。すると上司の方に「私の知人に津軽三味線の先生がいるので一緒に習いませんか?」と誘われたのだそうです。それがきっかけで、松山支部 師範の村上由貴直先生に三味線を習うことになりました。利用者の方の前で演奏をするという目的がありましたので、お稽古は職場の一室を借りて行われました。
いざ始めてみると、綺麗な音を出すのが難しく、どうやったら先生のように綺麗な音が出せるのだろうと苦労されたそうです。しかし、早く利用者の皆さんに聞いていただきたいとの思いから練習を重ね、半年ほどで利用者の方の前で演奏することができました。利用者の皆さんの笑顔にふれ、ますます三味線が好きになったようです。
由貴直先生の熱心なご指導のもと腕を磨いていましたが、3年前に由貴直先生が大怪我をされ入院されるという悲しい出来事がありました。そのため本部直轄となり家元から指導を受けるようになりました。時々は本部にも出かけ、家元の特別レッスンを受けておられる由佑さん。三味線を始めて6年で名取を取得することができました。
その後、施設を退職され、今はホームヘルパーの研修講師をされています。そのため老人施設からの演奏依頼が多いそうです。由祐さんの目標は三味線教室を開くこと。そしてプロになりソロ演奏をすることだそうです。これからのご活躍を楽しみに致しております。(現在33歳、恋人募集中!だそうです)