HOME>「私、頑張ってます!」>第82回村上由道彰さん(本名:辻田 彰)
第82回目の登場は後期名取式で名取に昇格された松山支部の村上由道彰(本名:辻田彰)さんです。
由道彰さんは専業農家の傍ら、小笠原礼法の煎茶やテコンドーなど、多趣味をお持ちです。三味線との出合いも実はこの趣味がきっかけ。 |
奥様と共通の趣味でもあるテコンドーは、韓国の国技でもあり、多彩な蹴り技が特徴の武道。韓国語を理解しなければテコンドーを学ぶことが出来ないということで、奥様と韓国語を習いに行かれました。
そこで先生をされている韓国の留学生と親しくなり、語学を通じて、お互いの国の文化について話をするようになりました。ところが、日本文化に対し、自信を持って話せないことに気付き、情けなく思っていた矢先、今度は奥様が三味線を習い始められました。
三味線にも興味があった由道彰さんは、奥様のお稽古に同行。見るだけのつもりでしたが、「一緒にいかがですか」と先生から三味線を持たされ、一緒に弾く事になってしまいました。撥も上手く握れず、音も出せず、三味線とはこんなに難しいものかと、逆に興味を持ってしまいました。
由道彰さんは次のお稽古からも奥様と同行することになりました。三味線を始めて2年が経った頃、先生が病気で急逝。その後、どうしても三味線を学びたく、一緒に習っていた仲間に相談すると、村上三絃道を紹介され見学に出向きました。一瞬にして、家元の弾く三味線に魅了された由道彰さんはすぐに入会。昨年2月から村上三絃道の一員としてお稽古に励んでいらっしゃいます。
また頑張り屋の由道彰さんは、8月に開催された夏期合宿にも参加されたり、特別レッスンを受け、短期間で技を習得。家元にも認められ、今年2月には見事名取に昇格。
現在、4月に地元松山市で開催される「伝統芸能愛好者の集い」の演奏曲「津軽あいや節」を猛練習中です。由道彰さんの目標は、津軽五ツ物を唄付けできるようになる事!
これからのご精進、ご活躍をお祈り致しております