津軽三味線 村上三絃道

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【私、頑張ってます!】第83回 村上由理滉さん(本名:園部真理子)

 

 

村上由紀彦(ゆきひこ)

第83回目の登場は後期名取式で名取に昇格された愛媛県松山支部の村上由理滉(本名:園部真理子)さんです。


今から20年程前、知人から「民謡を習いませんか?」と、松山市を中心に活動されていた先生(他派)を紹介されたのがきっかけでこの世界に入られました。

その時は、興味も無くお断りしていたそうですが、何度か誘われるうちに「民謡ってどんなものだろう?」「自分にもできるのかな?」と興味を持つようになり、見学に行かれたそうです。

最初は、できるかどうか不安だったようですが、仲間と一緒に唄ってみると意外と楽しく、それからは週に1度の民謡のお稽古が待ち遠しく感じるようになったそうです。

民謡を始めて2年が経った頃、先生の弾かれる三味線に興味を持ち始めました。
そんな時、先生から「三味線のお稽古してみませんか?」と声をかけられ、三味線も始める事に。
自分が弾く三味線の伴奏でみんなが唄ってくれる事がとても楽しかったそうです。

それからは、民謡を辞めて、三味線だけを習うようになりました。
また先生が独学で津軽三味線を始められ、勧められるまま津軽三味線を購入し、習い始めることになりました。
民謡三味線から津軽三味線へと楽器も変わり、ずっしりと重たい太棹での演奏活動がスタート。
先生の片腕として18年間活躍されていました。

ところが2年前(2010年)先生が病気で急逝。
三味線は辞める覚悟でおられたそうですが、松山支部師範村上由貴直(武智平和さん)さんに家元を紹介されました。
由貴直さんは、亡くなられた先生も積極的に出演されていた「伝統芸能愛好者の集い」の会長も務めておられ、人望の厚い方です。

誘われるまま村上三絃道松山支部の稽古場に見学に行き、そこで一瞬にして家元の弾かれる音色に魅了され、その場で入会。
昨年2月より、家元の稽古を受けられるようになりました。

今まで習っていた津軽三味線とは基本が全く違い、撥付けから音色の出し方まで、親切丁寧に細かい指導を受け、初めて本物の津軽三味線に出会ったと感動されたそうです。

更に高い目標を掲げながら、特別レッスンも積極的に受け、その頑張りが家元に認められ、今年2月には見事名取に昇格。

4月22日に地元松山市で開催された「伝統芸能愛好者の集い」では、「津軽じょんがら節、よさこいじょんがら」を堂々と演奏されました。

これからもたくさんの曲を覚え、色んな方に演奏を聞いていただきたい!と、抱負を述べて下さいました。
益々のご精進、ご活躍をお祈り致しております。

 




 

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