第94回目の登場は、人吉支部総師範の村上由里華(本名:横瀬三代子)先生です。
由里華先生は村上三絃道二代目家元の後見人であり、家元がとても信頼しておられる方でもあります。また、約25年ほど前まで、小学校の教師をされていて、総師範の華映や、人吉支部師範の華陽さんのクラス担任でもありました。
そんな由里華先生が三味線を習い始められたのは40歳を過ぎてから。習い始めの頃は、楽しくて楽しくて、時が経つのも忘れる程だったそうです。
三味線のとりこになった由里華先生は、教師という立場でしたが、校長先生に許可をもらい、職場の同僚数人をはじめ、担任をしている児童たちに民謡と三味線の指導をはじめました。華陽さんと華映もその時の児童です。
それがきっかけになり、一人でも多くの人に、「三味線を弾く楽しさを伝えたい」と願うようになりました。初代家元が亡くなられてからは、『村上三絃道』が益々愛おしくなってきたそうです。いつも『村上三絃道』の事を、一番に想ってくださる由里華先生です。
現在は、華陽さんが由里華先生の右腕として、お弟子さんの指導や演奏活動に当たっておられます。
今年の11月には、毎年出演している人吉市の文化祭への出演が決まっておりますが、今年は人吉文化協会40周年記念ということで、東日本大震災支援プロジェクトのテーマソング「花は咲く」を、他団体の方と一緒に三味線で演奏されるそうです。どんなハーモニーになるのか楽しみですね!
由里華先生、これからもお元気で、私たちの目標でいてくださいね。
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