第98回目のご登場は、宮崎本部の師範 村上由希久(本名:大浦あい子)さんです。
由希久さんと三味線との出会いは、幼少の頃のこと、お婆様が弾かれておられた音色だそうです。
お婆様は目がご不自由でしたが、音階も知らないはずなのに音合わせをし、即興で演奏。
その音は回りの皆さんを元気にしていたそうです。
子どもの頃の由希久さんはそれが不思議で仕方がなかったということでした。
また、ある時、高橋竹山先生のテレビ番組を見て、情念にも似た津軽三味線の音に魔力を感じ、淡谷のり子さんとの交流の話を本で読み感動されことがあったのだそうです。
そんな折にご主人が院長をされていた宮崎中央眼科病院のクリスマス会で、家元に演奏をしていただく機会がありました。
その演奏を聞かれた患者さん方が、痛みや不安など忘れたかのように喜んでおられる表情を見て、由希久さんも心が癒され、私もやってみよう!と決心。
その日から18年の月日が経ち、現在は師範として、本部を支えています。
来春の大舞台が成功出来るよう実行委員としても活躍されています。
由希久さんの目標は、自分が演奏を聞いて癒されたように、自分の演奏で多くの方々の心を癒し、喜んでいただけるような演奏をすること。
そして更に腕を磨き、感動の音を奏でていくことだそうです。
これからも本部の要としてご活躍下さいますよう期待致しております! |