津軽三味線 村上三絃道

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【私、頑張ってます!】第109回 村上健寿(本名:近藤壽子)さん

 

 

村上健寿

村上健寿

由輝健先生と一緒に

第109回目の登場は、新居浜支部 名取の村上健寿(本名:近藤壽子)さんです。

 

叔母さんが細棹三味線の先生をされていたことから、若い頃から三味線に興味を持っていた健寿さん。
50歳の頃、叔母さんの指導を受けることになりましたが、たまたま、叔母さんが持っておられた太棹三味線で津軽じょんがら節の真似ごとのような演奏をされていたそうです。

 

しかし、本格的な演奏をしたいと決意。
指導者を探して、津軽三味線の演奏会にも色々と足を運ばれる中、新居浜市にある道の駅マイントピア別子で聴いた津軽三味線の演奏に感動。
良き出会いのお陰で、早速、師範の村上由輝健先生のもとに入会されました。

 

3年程細棹のお稽古をされていた健寿さんですが、細棹とは全く違う弾き方に大変苦労されました。
難しい技をマスターするため、必死に学び、津軽三味線に夢中になりました。


ところが、入会して1年程経った頃、ご主人が自転車の事故で、頸椎を損傷。
もともとあった難病が発症してしまい、首から下が麻痺状態に。
24時間の介護を余儀なくされた健寿さんは、三味線のお稽古を中断せざるを得なくなりました。

 

日々、介護に追われましたが、家族の協力や由輝健先生の励ましをいただいて、お稽古を再開。
介護をしながら、ご主人の傍で三味線のお稽古に励み、名取の試験にも見事合格されました。


現在は、月2回のお稽古と、ご主人がデイサービスに行かれている時間を利用した年2回のマイントピア別子でのイベントに出演されています。

これからの目標は、「荷方節」などの難しい曲にもチャレンジし、上手になることだそうです。
健寿さんのこれからの益々のご活躍をお祈り致しております。

 

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