第116回目の登場は、愛媛県新居浜支部 師範の村上由輝健(本名:原田明夫)さんです。
若い頃から三味線に興味を持っていた由輝健さんですが、近くに教室がなかったため、習うことを諦めていました。
昭和53年頃のことに遡りますが、初代家元が愛媛テレビに出演し、松山市に教室を開設。
それを見ていた近所の方が初代の指導を受けに行かれ、指導者になられました。
まず、由輝健さんはその方に入門。
最初は孫弟子という立場のスタートでした。大変な勢いで急成長した新居浜支部でしたが、残念なことに規約違反のためその師匠が破門。
頑張っていた仲間たちと共に、初代から指導を受けるようになり、新居浜支部長に就任されました。
しかし、これまで自分が指導を受けていた三味線とは音色もリズムも違っていたことに困惑。
これまでやっていたことは何だったんだ!と思う反面、本場の津軽三味線が習えることがとても嬉しかったそうです。
あれから約35年。
1度も満足いく演奏をすることが出来ないとおっしゃる謙虚な由輝健さん。
10年程前からはデイケアセンターなどでの演奏に力を入れておられます。
利用者の方が、不自由な身体で手を叩いてくださったり、涙を流しながら喜んでくださるそうです。
昨年は、愛媛県から表彰も受けました。
■2014年10月8日:愛媛県新居浜支部の皆さんが表彰されました。
3年後の創立45周年記念本部公演を楽しみに、これからも日々努力してお稽古に励みたい!と意気込んでいらっしゃいます。
由輝健さん、新居浜支部の皆さんの益々のご活躍を心よりお祈り致しております。
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