宮崎本部 中津留邦展さん

第134回目の登場は、宮崎本部 中津留邦展さんです。


中津留さんは宮崎県の都城市郡医師会病院の副院長先生。
ご多忙の中、時間を作られ、家元の直弟子としてお稽古を重ねておられます。

三味線との出会いからお話を伺いました。
高校生時代、ホームルームの時に「日本の伝統をレコードで聞こう」という時間があり、高橋竹山さんが弾く三味線を聞かれ、その音に衝撃を受け、魅力を感じたそうです。

月日は流れ、大学を卒業し、医師になられたある日のこと、青森県の弘前市で学会があり、その夜に民謡酒場へ出かけられたそうです。
そちらでは高橋竹山さんのお弟子さんという女性が演奏されており、改めて三味線への興味を持たれたそうです。

不思議なご縁は続くもので、宮崎県内科医会の会合で村上三絃道の演奏を聞くこととなりました。
その際は宮崎が運営担当であったこともあり、司会の大役を務めておられたそうです。
この時にはまだ接点がなかったのですが、一昨年、村上三絃道がお手伝いをさせていただいている「世界糖尿病デーin宮崎」のイベント打ち合わせで家元と食事をする機会があり、その席で高校時代、高橋竹山さんの三味線を聞いて衝撃を受けた話をされたそうです。
すると家元から「三味線をやってみたらどうですか?」と言われたそうです。
その家元の何気ない一言がきっかけで三味線を習うことになりました。

最初はバチの持ち方、左手の押さえ方が難しく、また棹にフレットもないので「できるかなぁ。」と途方に暮れたそうですが、家元の熱心な指導のもと休まずお稽古に通われ、今は8月6日に開催される「伝統音楽を楽しむ会」の初舞台へ向け、練習に励んでおられます。

これからの目標は一人で「津軽じょんがら節」が弾けるようになること。そして名取を目指したいと語ってくださいました。

これからの益々のご活躍をお祈りいたしております。

更新日:2017/02/20