宮崎本部 西山美帆さん

熱心に稽古に励む宮崎本部のメンバーの中から、今回は皆伝の西山美帆さんを紹介します。

西山美帆さん

子どもの頃からピアノを習っていたそうですが、大人になってからは音楽から離れ、スポーツに熱中。

ところが、ある時、足を故障され、スポーツが出来なくなってしまいました。悲しいことではありましたが、前向きに捉え、身体を動かさなくても出来ることをやってみたいと、今までとは違った楽器にチャレンジしようと決心。知人に何気なく話したところ、その方が習い始めたばかりの三味線を紹介してくれました。

三味線は難しい楽器とは聞いていましたが、「その人にできるんだったら、私にもできる!」と思い、早速、三味線を習うことに。
体験レッスンを受け、三味線にはフレットがないことにビックリ。
また西洋音楽にはない日本独特のリズムに戸惑いもあったそうですが、今ではそんな三味線の奥深さを楽しんでおられます。

三味線を習い始めて今年で5年目になる西山さん、仕事の都合で日曜出勤。
いつも「伝統音楽を楽しむ会」に参加できなかったのですが、今年は職場にお願いして初参加の予定でした。
しかし、残念なことに台風で延期となってしまい断念。
また来年こそは!と意気込んでおられます。

これまでに仕事の合間を縫って老人施設での演奏、ホテルで開催されたパーティのアトラクション演奏に参加されました。写真の梅の振袖姿はその時の思い出のものです。

機会あるごとに積極的に演奏参加して下さる西山さんですが、老人施設では演奏を聞かれた方が涙している姿を見て、音楽の力って素晴らしいと改めて思われたそうです。
ただ残念なことに、三味線を紹介してくださった知人が一昨年、40代という若さで他界されました。
村上三絃道と引き合わせてくれたその方にとても感謝されていました。

そんな西山さんの目標は、自信を持って人前で弾けるようになること。
そして名取も目指したいとおっしゃっていました。
これからのご活躍が益々楽しみな西山さんです。

更新日:2017/10/03