長崎県諫早支部 小野裕子さん
熱心に稽古に励む一門の中から、今回は諫早支部 由理栄会の小野裕子さんをご紹介します。
小野さんは諫早支部の由理栄先生に師事されていますが、由理栄先生は三味線の師範、踊りの師範としても大活躍されています。
小野さんが幼い頃、お祖母様とお母様も由理栄先生に三味線と踊りを習われていたそうです。
小野さんはお稽古に付いて行き、三味線を聞いたり見たりしているうちに面白そうだなと思うようになり、小学1年生の時、三味線を習うことになりました。
最初は身体が小さいので三味線の胴のほうをお祖母様に、棹のほうをお母様に持ってもらいながらお稽古していたそうです。
三味線を演奏するとお祖父様やお祖母様が喜んでくれるので、喜ぶ姿が見たくて一生懸命お稽古されました。
また、新年会などでは小野さんとお母様が三味線を弾いて、お祖母様が踊られていたそうです。3世代に渡って、同じ趣味が出来るっていいですね。
ところが中学、高校になると勉強が忙しくなりお稽古をお休みすることに。
三味線が気になりながらも、保育士の資格を取り、保育園で働く様になった小野さんが由理栄先生に電話をすると、「またお稽古においで。」と優しく声をかけてくださり、お稽古を再開することになりました。
現在、お祖母様は老人保健福祉施設に入所されているとの事ですが、小野さんが行って演奏をすると、とても喜んでくださるそうです。
また、由理栄会での演奏活動も仕事の合間を縫って、積極的に参加されています。
8月の公演にはお母様も一緒に参加され、親子で「津軽じょんがら節」「よさこいじょんがら」「ソーラン節」が完璧に演奏できるようにとお稽古に励んでおられます。
そんな小野さんの夢は、保育園に和楽器を取り入れ、園児たちに和楽器に触れてもらうことだそうです。
これから益々ご活躍されますようお祈り致しております。