長崎県松浦支部 ヴィンセント・ホイザさん
熱心に稽古に励むメンバーの中から、長崎県松浦支部、由梨世会のヴィンセント・ホイザさんをご紹介します。
ヴィンセントさんはドイツの首都、ベルリンのご出身。福井大学への留学がきっかけで、ドイツと全く文化や生活が違う国に住んでみたいと思い、日本に来られました。
日本が大好きなヴィンセントさんは、日本的のものが習いたいということで、伝統楽器である三味線を選ばれました。
子どもの頃はギターも得意だったそうですが、ギターは6弦、三味線は3弦、しかもバチを使っての演奏は、ヨーロッパやアメリカには無いものです。
音の組み合わせも独特で、三味線という楽器の魅力をとても感じておられるとのことでした。
由梨世先生はとてもわかりやすく丁寧に指導して下さるとのこと。
しかしながら、バチの持ち方、使い方が非常に難しいと練習を重ねているようです。
由梨世先生のお話しでは、とても練習熱心で、お忙しい中に、きちんと復習してこられるそうです。
リズム感も良く、音合わせも出来る頑張り屋さん。日本人よりも日本人らしい感性豊かなドイツ人であります。
さて、ヴィンセントさんがお仕事をされている有田は、有田焼で有名です。
欧州の名窯マイセンに影響を及ぼしたのが有田焼の柿右衛門。
世界トップクラスの白磁として知られるドイツの「マイセン」ですから、深い歴史の中から、祖国ドイツにも想いを馳せておられることと思います。
そんなヴィンセントさんのお得意な曲は、「長崎のんのこ節」。
心がウキウキしてくるようなリズムとメロディーをうまく表現して奏でているそうです。
現在は、英会話の指導、漢字検定などへの挑戦と、ご多忙の中、コツコツと練習に励んでおられます。
村上三絃道もドイツ公演を行っておりますので、ヴィンセントさんの故郷でも共演できる機会があると嬉しいですね。
世界は広いですが、音楽で結ぶと距離は一気に近くなるものです。
日本の伝統文化を是非、海外にも紹介していただけたらと思います。