広島支部 総師範 村上 由利奏さん

今回は広島支部 総師範の村上由利奏さんをご紹介します。

由利奏さんのお義母様は、村上三絃道の顧問を務められている広島支部の村上由治穂先生です。由治穂先生は村上三絃道、そして広島支部のために、とても尽力されてこられました。

結婚当初の由利奏さんはお義母様がそんな立場にあることはご存じなかったようですが、同居をすることになり、お稽古をされる姿を見て、三味線の先生だということを初めて知ったそうです。

由利奏さんは、お義母様が弾く「津軽じょんがら節」を聞いて感動し、興味を持つようになりました。しかし、「聞くのは好きだけど、私には無理だろう。」と別世界のことのように思っていたそうです。
ところがある日のこと、生徒さんに指導をされている様子が目に止まり、耳をすまして聞いていると、非常に分かりやすい説明で、「これなら私にもできるかも!」と思い、「三味線を習いたい!」と決意されました。

同じ屋根の下に師匠がいるわけですから、心強かったと思います。優しいお義母様に甘えてしまう時もあったそうですが、楽しくお稽古をされ、仕事の合間を縫って、施設の夏祭りやイベントなどで演奏活動にも参加されてきました。6月には総師範に昇格され、現在ではお義母様から三味線教室を引き継ぎ、これから広島支部由利奏会をもっと大きくしていきたい!と意気込んでおられます。

また山口県の生徒の方が2名おられますので、山口支部も大きくして山口県の方へも演奏に行きたいとおっしゃっていました。6月24日には山口県で初めて演奏するとの事で、次に繋がるよう頑張りたい!と張り切っておられます。

これからは後進の指導に力を入れ、後継者を育てていきたいそうです。8月開催の「伝統音楽を楽しむ会」には5名の生徒さんと一緒に参加されます。

由利奏さん、そして広島支部由利奏会のこれからの益々のご活躍、ご発展をお祈り致しております。
更新日:2024/06/25