都城茶音頭 / 宮崎県都城市
唄:村上由宇月
伴奏:村上三絃道
一、風は そよ風 八十八夜
ここは茶どころ 都城よ
仰ぐ霧島 歌も出るヨー
歌も出るヨー
※マコチ ヨカアジ
マコチ ヨカアジ(以下はやし同じ)
二、笑顔あふれる あねさんかぶり
ここは茶どころ 都城よ
お茶を摘む手に 気もはずむヨー
気もはずむヨー
三、守り育てて 三百余年
ここは茶どころ 都城よ
こころひとすじ お茶づくりヨー
お茶づくりヨー
四、花は母智丘の 千本ざくら
ここは茶どころ 都城よ
まこちよか味 日本一ヨー
日本一ヨー
五、滝は関之尾 しぶきがおどる
ここは茶どころ 都城よ
味と かおりと 色のよさヨー
色のよさヨー
六、秋はもみじよ 野鳥の森よ
ここは茶どころ 都城よ
煎れりゃひろがる 茶のかおりヨー
茶のかおりヨー
七、冬はえびのの 霧氷のながめ
ここは茶どころ 都城よ
霧の盆地で 芽がのびるヨー
芽がのびるヨー
八、意気がそろえば 踊りもそろう
ここは茶どころ 都城よ
おどる合間の 茶のうまさヨー
茶のうまさヨー
宮崎県都城市
大正7年、大石製茶園の現社長の曽祖父がまだ若かりし30歳くらいの頃、宮崎県都城市は京都の宇治盆地と環境が似ているということで、お茶処、静岡からお茶作りの技術者を連れて移住して来られました。
歌詞の中にもありますが、すでにお茶作りの歴史は300余年。
情熱溢れるお茶生産者が力を合わせて頑張っておられました。
- 大石製茶園の茶畑。
- 昔ながらの手揉み製法を生かして作られています。
お茶のペットボトルなどの販売もほとんどなかった時代。
その中で、お茶が健康に良いというブームが起こり、今から約40年前(1978年)、お茶生産者30名くらいが集まり、地区を盛り上げようと一致団結し、制作されたのが都城茶音頭であります。
テンポが速く軽快なこの歌は、当時としては異例の曲だったようです。
長閑なお茶摘みの情景というより、お茶の産地、都城を褒めたたえた地域おこしの音頭。
洋楽の伴奏でモダンに作られておりましたが、三味線、太鼓の伴奏にしたことで、薫り高いお茶の味わいがより伝わるのではないかと思います。
- 緑が美しい茶葉。
- 大石製茶園の煎茶はたくさんの方に愛されています。
協力:大石製茶園、宮崎美老園
撮影:那須安広