第10回スペシャル 伝統音楽を楽しむ会
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2018年8月26日(日)、宮崎市民文化ホールイベントホールにて「第10回スペシャル 伝統音楽を楽しむ会」が開催されました
青空の広がる演奏会日和。早い時間からお客様の列が出来ました。
宮崎市民文化ホールでの開催は継続すること10年目。
夏の恒例行事として毎年、楽しみにされているお客様も多くおられます。
毎回趣向を凝らし喜んでいただけるよう、会員一同、頑張っております。
開場前からたくさんのお客様にお越しいただきました。
受付頑張ります!
たくさんの方に後援会に入会いただきました。
横浜商科大学野球部監督でオリンピック野球横浜大会専門委員の佐々木正雄様よりお花をいただきました。
MRTの春山豪志社長よりお花をいただきました。
後援会副会長の日髙美恵子さんもお越しくださいました。ありがとうございます!
由里華会の皆さん、家元へご挨拶。
舞台活動は引退された由里華会会主・由里華先生。毎年客席から見守ってくださっています。
パンフレットに目を通すお客様。
今回も先着100名様には青森県産のリンゴをプレゼント。
また客席中央に後援会員席を50席設け、いつも村上三絃道を応援してくださる後援会の皆様に良いお席でご鑑賞いただきました。
ジューシーで美味しい青森県産りんご。津軽の香りを感じていただきました。
後援会長をはじめ、後援会の皆様に多数お越しいただきました。
後援会副会長の宮崎空港ビル会長・長濵保廣様
本部、高鍋支部(由智葉会)、人吉支部(由里華会)、球磨支部(由貴仁会)が中心となり準備を進めて参りました。
各教室ともこの日に向けコツコツとお稽古に励んできました。昨年に引き続き、愛媛県松山支部より村上由道彰さんも参加。
また、今回は初参加の方も多数おられました。
伝統音楽の輪が広がり、活気あふれる舞台が出来たのも、ご支援のお陰と深く感謝を申し上げます。
オープニングは宮崎県の置県50周年を記念して開催された「祖国日向博覧会」でキャンペーンソングとして作られた「日向小唄」から。
今年は置県135周年ですから85年前のものです。
この歌を生演奏で披露したのは村上三絃道が初めてのことと思います。
しかも小学校4年生の下玉利明咲ちゃんが伸びのある歌声で披露し、お客様を魅了しました。
2曲目は宮崎県民謡の「シャンシャン馬道中唄」を、4歳の荒毛琴海ちゃん、5歳の水木泉琴ちゃん、小学3年生の甲斐彩花ちゃん、中学1年生の甲斐康成君が元気いっぱいに歌いました。
可愛らしい唄声にお客様も手拍子で応援。
ジュニアの活躍に会場からも大きな拍手が起こりました。
続いて、岐阜県郡上八幡町で毎年夏に踊られている伝統的な盆踊り「郡上節」。
日本三大盆踊りの一つである「郡上節」には10種類の曲がありますが、今回は「川崎」「春駒(はるこま)」をメドレーでお聞きいただきました。「川崎」はゆったりした盆踊り、そして、「春駒」はダイナミックな舞。
日本舞踊 英聖知会の躍動感溢れる踊りに会場は大興奮に包まれました。
会場の熱気が盛り上がったところで、家元からの感謝の挨拶。
来年は、「第35回国民文化祭みやざき2020」「第20回全国障害者芸術文化祭みやざき大会」プレイベントとして家元が企画した「伝統・未来音楽祭」が宮崎市の共催として実施されることになり、新年号の記念すべき年に開催される大コンサートについて熱く語りました。
ご来場の皆様にお配りしたパンフレットの中にもご案内を掲載。これまでの公演の中で最大級の舞台となります。
奇しくも家元が2代目を襲名して30年目、スクールコンサート開始から25年目となることもあり、演出家の布施谷貞雄氏と創り上げる晴れ舞台にしたいと意欲満々の家元でした。
来賓を代表し、まずは宮崎市の戸敷正市長のご挨拶。
ご公務で出席がかなわなかった市長のご挨拶を原田賢一郎副市長が代読。
村上三絃道のこれまでの活動を高く評価していただき、来年に向けても宮崎市が共催で応援して下さることを紹介して下さいました。
生徒の部、1曲目は名取以上の皆さんの三味線演奏にのせて「長崎ぶらぶら節」「長崎のんのこ節」「津軽あいや節」メドレーを村上由心光さんが歌いました。
「長崎ぶらぶら節」「長崎のんのこ節」は艶やかな座敷歌、「津軽あいや節」は津軽民謡の代表曲。
これらの民謡を家元の指導のもと練習を重ねられましたが、その甲斐あって、素晴らしい歌声を披露。
三味線伴奏とも息がぴったりでありました。
発表の部・名取以上の皆さんからスタートです。
高鍋支部由智葉会は「北海盆唄」「シャンシャン馬道中唄」「津軽タント節」を演奏。会主の由智葉先生は御年88歳。
年齢を感じさせない若々しい演奏で、会場の皆さんを驚かせていました。
由智葉会は、兄弟、親子での参加者が多く、大家族といった雰囲気。
皆さん切磋琢磨し合って、コツコツとお稽古に励んで来られました。
施設の慰問活動も積極的に行われ、日頃から充実した活動の成果もあって、チームワークも見事でした。
高鍋支部由智葉会会主・村上由智葉先生は御年88歳!
高鍋支部・篠原悦子さん
高鍋支部・梅原萌美ちゃん
高鍋支部・是澤美沙希ちゃん
高鍋支部・梅原和哉くん
日向民謡保存会会長・大村康夫先生。毎年ありがとうございます!
首藤蘭ちゃん
家族のように結束が固い由智葉会。
人吉支部由里華会は「よかとこ音頭」「しげさ節」「おてもやん」を演奏。
人吉の文化祭や老人保健施設へのボランティアで熊本県民謡の「おてもやん」を演奏すると、とても喜ばれるので必ず演奏しているそうです。
また師範の村上由華莉さんの長女、荒毛琴海ちゃん4歳が鳴物で登場すると、お客様の視線を独り占めしていました。
会場には高齢となり舞台活動は引退された、会主で総師範の村上由里華先生が温かな拍手を送っておられました。
由里華先生を中心に団結力の強い由里華会の皆さんでした。
民謡の部「いもがらぼくと」では、今回3回目の参加となる藪(やぶ)聡(さとし)さんが朗々と唄われました。
藪さんのご出身は愛媛県ですが、宮崎に移住されすっかり宮崎県人。
「いもがらぼくと」の宮崎弁の歌詞も上手に表現されました。
宮崎本部は「からめ節」「斉太郎節」「津軽甚句」を演奏。
宮崎本部は新しい生徒さんも増え、賑やかになりました。
熱心にお稽古を重ねられ、今回は池田ひとみさん、井上龍一さん、福山律子さん、東怜杏ちゃん(小学1年)、水木泉琴ちゃん(5歳)の5名が初舞台。
中でも井上龍一さんはお稽古を始めて3ヶ月での参加となりました。
ホームページの「私頑張ってます」のコーナーでも紹介されました。
浴衣姿での演奏も初めてでしたが、お客様の声援を受け、張り切って演奏されました。
総師範・村上華映
師範・村上由稀愛
師範・村上由綺貴
師範・村上由道彰
愛媛県から参加してくれました。
名取・村上由弦
宮崎本部・浜口涼子さん
宮崎本部・水木千恵さん
宮崎本部・池田ひとみさん
宮崎本部・井上龍一さん
宮崎本部・髙橋勇翔くん
宮崎本部・首藤杏ちゃん
ジュニアにエールを送る由宇月さん。
宮崎本部・東怜杏ちゃん
宮崎本部・竹本悠晟くん
宮崎本部・野元彩妃ちゃん
民謡の部では、初参加の福山律子さんが宮崎県椎葉村の名曲「ひえつき節」をしっとりと唄われました。
福山さんは民謡と三味線を習い始めて1年半。
児湯郡新富町から宮崎本部にお稽古に通われています。
歌うことが趣味で、歌謡曲でも舞台に立たれる機会のある福山さんは堂々たる舞台姿でした。
合奏の部では「ソーラン節」「津軽じょんがら節」を、熊本県球磨支部の村上由貴仁さんを中心に総勢20名で演奏。
今回の参加者の中で最年少の荒毛琴海ちゃん(4歳)が、三味線のバチを一生懸命動かしている姿が可愛くて注目を浴びました。
水木千恵さんと水木泉琴(みこと)ちゃん(5歳)は親子で参加。
日向から宮崎本部まで約1時間半の道のりを熱心にお稽古に通われています。
お嬢さんのほうが緊張もなく演奏できたかもしれません。
子どもの舞台度胸に大人も顔負けでした。
発表の部最後は「よさこいじょんがら&津軽じょんがら節旧節」を、由宇月さんを中心に男性メンバーの伴奏に乗せて家元が唄で登場。
英聖知会の手踊りも加わり、家元の唄で発表の部最後を華やかに締め括りました。
津軽三味線の力強いバチさばきが特に映えた1曲でした。
発表の部の後は、公演メンバーによるPRタイム。村上三絃道後援会のご案内をさせていただきました。
村上三絃道は、後援会のサポートをいただき、様々な活動を行っております。
演奏の輪を広げるためにも後援会へのご入会をお願いしているところですが、会場のお客様に直にお願いするというのは初めての試みでした。
公演メンバー12名が舞台に勢ぞろいし、入会のお願いを呼びかけました。
お陰様で「村上三絃道を応援しよう!」という方がたくさんご入会くださいました。
後援会は村上三絃道ファンクラブというものです。
皆さんのご支援を受け、社会貢献も目指しながら多くの方々に喜んでいただけるようこれからもコツコツと頑張って参ります。
村上三絃道後援会PRの後は、大迫三郎後援会長のお礼のご挨拶。
「伝統音楽を楽しむ会」が第10回目を迎えることが出来たのも、ご来場の皆様の応援のお陰と熱く感謝を述べられました。
また、たくさんの学校を回りながら伝統の素晴らしさを伝えている村上三絃道に対し、これからもしっかり応援していきたいと嬉しい言葉を賜りました。
来賓のご挨拶として衆議院議員の武井俊輔様も駆け付けて下さいました。
2014年から退任までの3年間、外務大臣政務官として海外に出向かれることの多かった武井議員は海外から見た日本文化の意義を強く感じておられ、日本の伝統音楽をしっかりと継承しながら普及活動に努めている村上三絃道を応援していきたいと述べられました。
多忙を極めておられる中、毎回ご出席いただいております。
最後の写真撮影まで残って下さって一門を労って下さいました。
アトラクションの部、オープニングはジュニアによる「太陽じょんがら」。
ここからはゲストの大西洋介さん(キーボード)、衛藤和洋さん(パーカッション)の登場です。
由宇月をリーダーに小学4年から大学生までの若手メンバーが9名で爽やかに演奏しました。
夏休みを利用し、稽古に励んできたジュニア達。
お客さんの温かな手拍子に乗せて元気いっぱい奏でました。
フレッシュなメンバーでお届けした「太陽じょんがら」
「太陽じょんがら」で三味線を奏でたジュニアが、子ども達に人気の曲、「さんぽ(となりのトトロ)」に出演。
家元、華映の三味線、由宇月、ジュニアの唄で軽やかに演奏。
これまでの雰囲気とガラリと変わりましたが、三味線の可能性を大いに発揮した1曲でありました。
スクールコンサートでも大人気の「さんぽ」
和の音に洋の響きを加えた新鮮なアトラクションのコーナー。
津軽三味線とぴったりと合うアレンジで次々に演奏。
2017年に長崎県対馬で出会った「対馬そびき唄」に英聖知会の踊りが加わり華やかさを増しました。
対馬の方言で歌われた唄ですが、「そびけ そびけ」という掛け声が印象的ですが、「そびく」というのは「引っ張る」ということだそうです。
漁の時に「網を引っ張る」という気合を入れるような意味合いで、津軽三味線にぴったりの楽曲。
でも元々は洋楽のアレンジで唄われており村上三絃道の学校公演がきっかけで出来た三味線バージョンの「対馬そびき唄」です。
この日の為に振付をしていただいた「対馬そびき唄」
英聖知会の勇壮な踊りと演奏の後は、由宇月の唄で「椎葉の秋節」をお聞きいただきました。
民謡の宝庫と言われる椎葉村ですが、地元の方でも聞いたことのない椎葉民謡も数多くあります。
今回は季節ごとに感謝や祈りを折り込んだ「椎葉秋節」をキーボード、パーカッションに乗せて披露。
由宇月の唄に会場の皆様も酔いしれていました。
「椎葉秋節」の後は、村上三絃道オリジナル曲「天地創造」を「第10回スペシャル 伝統音楽を楽しむ会」バージョンで演奏。
神話と神楽の宮崎をテーマにしたオリジナル曲ですが、ドラムのソロパートも入り、お客様から大きな拍手をいただきました。
エンディングは、初代家元が作曲した「田舎館(いなかだて)音頭」と「はまゆうおけさ」。
「田舎舘音頭」は今回、初披露ですが、初代家元の故郷、青森県南津軽郡田舎館村で現在も踊られている盆踊り唄です。
初代家元を思いながら故郷の民謡を演奏いたしました。
「はまゆうおけさ」の作詞は氷川きよしさんの「きよしのズンドコ節」などで有名な松井由利夫先生。
宮崎県下の「はまゆう」をテーマに、県下各地を艶やかに表現されています。
また2代目家元が約35年前、宮崎市初のプロ民謡歌手として東芝EMIからデビューした際のデビュー曲でもあります。
当時は「村上由宇月」として活動しておりましたが、現在は長女がこの名前を受け継ぎ、今回は2代目の「村上由宇月」が唄を担当。
英聖知会、村上三絃道一門が会場に繰り出し総踊り。
賑やかに「はまゆうおけさ」をお聞きいただきました。
演奏者と会場が一体となり、お客様の盛り上がりは最高潮に達し、感嘆の声、拍手が沸き起こる中、2018年の「第10回スペシャル 伝統音楽を楽しむ会」は無事に終了いたしました。
寄せられたアンケートには、「大変良かった!!次回も是非、楽しみにしています。」「三味線の力強い演奏に吸い込まれました。感動!!」など嬉しいお言葉をたくさんいただきました。
衆議院議員・武井俊輔様。お忙しい中ご来場いただきありがとうございました!
笑顔を与えてくれる瞭太郎くん
産休中の生徒さんが赤ちゃんと応援に来てくれました。来年のコンサートでは親子共演してくれるかもです。
来年はいよいよ5年ぶりの特別公演を、宮崎市と共催で開催いたします。
宮崎市民文化ホールの施設すべてが会場となり、「コンサート」、ふるさとの食と音「ココからマルシェ」、「文化芸術」フロアを開催。
来年の村上三絃道に、ぜひご期待ください!!
写真撮影:酒生明子様(酒生哲雄写真事務所)