伝統音楽を楽しむ会2024
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2024年8月18日(日)、宮崎市民文化ホール イベントホールにて「伝統音楽を楽しむ会」を開催いたしました。
今年も先着100名様には青森県産のりんごをプレゼントし、12時30分開場、13時開演でしたが開演前からたくさんのお客様に列を作ってお待ちいただきました。
客席中央には後援会、ご協賛各社の皆様へ特別優待席を50席ご準備し、いつも村上三絃道を応援してくださる皆様に良いお席でご鑑賞いただきました。
開場前からたくさんのお客様が並んでいらっしゃいました。
オープニングは琉球國祭り太鼓宮崎支部の皆さんの、「かりゆしの夜」「年中口説」をエイサーや獅子も登場し、素晴らしい演舞を披露していただきました。
琉球國祭り太鼓宮崎支部の皆さんの演舞。元気が出るオープニングを飾ってくださいました。
オープニングの後は後援会長の長濵保廣様よりご挨拶をいただきました。
家元もお越しくださった皆様に感謝をお伝えしました。
今回は宮崎本部、宮崎県都城支部、熊本県人吉支部、熊本県球磨支部、広島県広島支部、愛媛県松山支部、総勢51名の皆さんが参加いたしました。初舞台の方が7名いらっしゃいましたが、皆さん初舞台とは思えないほど堂々と演奏されていました。
第1部はジュニアの演奏からスタート。
「津軽じょんがら節」「おてもやん」と2曲続けてお聴きいただきました。
リーダーは大学1年生の村上由羽歌(ゆうか)さん。
最年少は3歳の佐藤絵麗名ちゃん。「おてもやん」の鳴物で出演しました。
ジュニアの可愛らしい演奏にお客様も大きな拍手を送ってくださいました。
- リーダー:師範・村上由羽歌さん(大学1年生)
- 准師範・村上由宇心さん(高校1年生)
- 野元彩妃さん(高校2年生)
- 甲斐彩花さん(中学3年生)
- 下宮園りよさん(中学3年生)
- 水木泉琴ちゃん(小学6年生)
- 荒毛琴海ちゃん(小学5年生)
- 鏡琴羽ちゃん(小学3年生)
- 富永陽愛ちゃん(小学5年生)
- 「おてもやん」唄は杉田愛梨菜ちゃん(小学2年生)
- 佐藤瞭太郎君(5歳)
- 山﨑佑君(5歳)
- 最年少・佐藤絵麗名ちゃん(3歳)
- 佐藤りなさん(中学2年生)
一般の部は大分県民謡の海の唄、「関の鯛つり唄」。
男性メンバーを中心に威勢よく演奏いたしました。
- 人吉支部 総師範・村上華珠佐さん
- 松山支部 総師範・村上由道彰さん
- 准師範・村上由洸さん
- 球磨支部 准師範・村上貴心輝さん
- 黒木寿賀雄さん
- 羽田智利さん
- 蛯原明子さん
- 稲田実男さん
- 西田幸一郎さん
- 田中美江さん
- 井上龍一さん
- 佐藤潤一郎さん
続いて皆さんよくご存知の「九州炭坑節」。
昨年10月より民謡のお稽古を始めた、市来緑さんが唄われました。
続いての「神輿音頭」は宗家が松山支部へお稽古に行った際、商店街から聞こえてきた「神輿音頭」が気に入り、由宇月家元が三味線の譜面におこしました。
「松山秋まつり」で流れる「神輿音頭」は、松山の方にはとてもなじみのある民謡です。
松山支部の村上彰玲さんが、元気いっぱい唄ってくださいました。
「神輿音頭」
青森県民謡の「嘉瀬の奴踊り」は、古くから青森県金木町嘉瀬に伝わる田植え踊りの民謡です。
日向市から親子でお稽古に通っている、小学校6年生の水木泉琴(みこと)さんが唄ってくれました。
鹿児島県民謡の「鹿児島小原節」も皆さんよくご存知かと思いますが、人吉支部の小学校5年生の荒毛琴海(ことみ)さんが唄ってくれました。
太鼓を叩いた師範の村上由華莉さんと親子になります。
また5歳で初舞台の山﨑佑(たすく)君はお母さんと一緒にお稽古に通っています。
お母さんは2人目を妊娠中で、今回出演を見送られましたが、来年は親子共演が見られるかもしれませんね。
三味線の佐藤潤一郎さんと、佐藤瞭太郎くん(5歳)も親子で三味線を演奏しました。
続いては「3年B組金八先生」で広く知られるようになった「ソーラン節」。
小学校、中学校では運動会で踊られている学校も多いようです。
唄は広島支部の村上利津与さん。
みんなと合わせることが出来ず、今回が初合わせとなりましたが、息のピッタリ合った演奏でお客様を魅了しました。
「ソーラン節」
大阪府を代表する盆踊り唄、「河内音頭」では高校1年生の村上由宇心(ゆうみ)さんが唄ってくれました。
由宇心さんは5歳から三味線を習い始め、今では民謡、太鼓、横笛、何でもできるスーパー高校生です。
公演メンバーとしても大活躍しています。
続いては秋田県のおめでたい民謡で「秋田大黒舞」。
この歌を唄うと七福神の中の代表神である大黒様が喜び勇んで舞い踊ると言われています。
唄は、いつも元気いっぱいの高校2年生 野元彩妃(さき)さんが唄ってくれました。
彩妃さんは3歳から宗家に三味線を習い始め、今は家元から三味線、民謡、太鼓を習っています。都城市から宮崎本部まで通っています。
続いての「広島木遣り音頭」は、「伊勢音頭」がベースになったもので、内容は広島バージョンになっています。
もともとは労働歌だったものが、次第にお祝いの場面で歌われるようになり、現在では地域の秋祭りの歌として受け継がれています。
三味線は広島支部の皆さん、唄は人吉支部の村上華陽さん。
この曲もこの日が初合わせとなりましたが、広島支部の皆さんのしっかりとした伴奏で、華陽さんも伸び伸びと唄われました。
岩手県民謡の「チャグチャグ馬子唄」は、馬の艶やかな飾りつけと沢山の鈴が特徴で、歩くたびにチャグチャグと鳴る鈴の音が曲名の由来といわれています。
唄は小学校3年生の鏡琴羽(ことね)ちゃん。
琴羽ちゃんはおじいちゃんの勧めで3歳から三味線を習い始め、昨年の伝統音楽を楽しむ会が終わった後から、太鼓、民謡もしたい!ということで、太鼓と民謡のお稽古も始めました。
家でしっかりとお稽古をしてくるので、三味線も太鼓も唄もとても上手な頑張り屋さんです。
続いては秋田県民謡の「秋田音頭」。「秋田名物 八森ハタハタ 男鹿で男鹿ブリコ」と七七九のリズミカルな歌詞が続き、早口言葉のような民謡です。
小学校5年生の富永陽愛(ひより)ちゃんと、小学校2年生の杉田愛梨菜(ありな)ちゃんが元気よく唄ってくれました。
福島県相馬地方の盆踊り唄「相馬盆唄」では、松山支部 総師範の村上由道彰(ゆみあき)さんをリーダーに演奏しました。
続いては名取、准師範の皆さんの演奏で「津軽じょんがら節唄弾き」。
唄は名取の村上由千花(ゆうちか)さんがコブシのきいた唄声を披露しました。
村上三絃道のオリジナル曲「よさこいじょんがら」では、高校1年生で准師範の村上由宇心さんがリーダーを務めました。
続いては師範、総師範の皆さんで秋田県民謡の「本荘追分」。
リズムが難しい曲ですが、さすが師範、総師範の皆さん、息ぴったりの演奏でお客様を魅了しました。
唄は総師範の村上華陽さんがしっとりと唄い上げました。
第1部の最後の演奏は、師範、総師範の皆さんで「荷方節」の合奏で締め括りました。
第2部は家元の刈干切唄からスタート。
家元の伸びのある唄声にお客様もうっとりされていました。
続いて公演メンバーが登場し、オリジナル曲の「Neoじょんがら」を演奏。
青森県民謡の「津軽じょんがら節旧節」を公演メンバーの男性陣の伴奏で家元が唄い、北海道民謡の「道南口説」を公演メンバーの女性陣の伴奏で村上由璃紗さんが唄いました。
この2曲は宗家がよく唄っていた曲ですので、メンバー一同、心を込めて演奏いたしました。
今回は初の試みとして、「三味線の体験コーナー」と題して、お客様に三味線にチャレンジしていただきました。
家元がお客様に「三味線弾いてみたい方いらっしゃいますか?」と質問すると、何人か手をあげてくださいました。
6名の方にステージに上がっていただき、公演メンバーが弾き方をレクチャー。
挑戦した曲は「ソーラン節」。
3本の絃を「シャンシャンシャン」と鳴らすだけですが、これがなかなか難しいものです。
三味線にチャレンジされた方は、初めて弾く三味線が楽しかったようで、ニコニコ笑顔で演奏されていました。
バチの持ち方弾き方を公演メンバーがレクチャー。
第2部の最後の曲は、家元、公演メンバー全員で、津軽三味線の代表曲、「津軽じょんがら節」を演奏いたしました。
家元のソロの演奏になると、お客様は家元のバチ捌きに釘付けになっていらっしゃいました。
演奏後は拍手が鳴りやまず、アンコールへ。
宮崎県の綱引きの掛け声「えいえい!えいさー!」を曲の中に織り込んだオリジナル曲、「えいえい!えいさー!」を、元気いっぱい演奏させていただきました。
会場の皆様も一緒に「えいえい!えいさー!」
今回の「伝統音楽を楽しむ会」は、初めて宗家のいない演奏会となりましたが、お客様に温かく見守っていただき、そして実行委員会の皆様にお力添えをいただき、無事に終了することができました。
改めて支えてくださる皆様、応援してくださる皆様への感謝を申し上げたいと思います。
本当にありがとうございました。
ご協力いただいた実行委員会の皆様と「えいえい!えいさー!」
来年は8月11日(月祝)、宮崎市民プラザにてスケールアップした公演を開催いたします。
ぜひ、お楽しみにされてください!!
ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。
撮影:酒生哲雄、酒生明子(酒生哲雄写真事務所)