一歩踏み出す音楽会~えいえい!えいさー!【本番ステージ編 第1部】
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2020年11月29日(日)午後2時開演(午後1時開場)宮崎市民文化ホール「大ホール」にて開催。
令和2年は全世界がコロナ禍で厳しい年となりました。
国文祭・芸文祭みやざき2020の開催予定として、準備を重ねていた11月29日も中止が決定。
しかし、文化芸術の歩みを止めることなく、出来ることは無いかと実行委員会が一丸となり、成功へ向けて知恵と工夫で乗り越えることが出来ました。
コンサートのタイトルにその意気込みを込めました。
「一歩踏み出す音楽会~えいえい!えいさー!~」には深い想いが込められています。
ホームページでは、リハーサルから本番までコンサートの全容を随時更新していきます。
このページでは「本番ステージ編【第1部】」をご覧ください。
入り口では、消毒・検温・個人情報の確認などを行い、万全の状態でお客様をお迎えしました。
実行委員会の総合プロデューサーを務めてくださった大迫雅浩様と記念撮影。
みんなで頑張ります!
発足20年目となった村上三絃道後援会、副会長で宮崎空港ビル株式会社の長濵保廣会長の感謝のご挨拶で開演。
コロナ禍にも関わらず500名のご来場を賜り、村上三絃道を応援してくださる方々に熱い想いを語ってくださいました。
人情味あふれる長濵会長のご挨拶にお客様も感激しておられました。
コロナ禍で緊張気味だった会場も温かな雰囲気となり、オープニングは由宇月家元率いるスペシャルメンバーの大合奏「津軽じょんがら節大合奏」から。
通常であれば100名の大合奏というのが村上三絃道スタイルですが、舞台上も密を避けるため、特別に選ばれた演奏者10名でのパフォーマンス。
息の合ったバチさばき、音色に会場からもため息が。
続いて、「荷方節」へ。
舞台上も間隔をあけ、奏者と奏者の距離もいつも以上にたっぷりと取ってあり、息の合わせ方も通常よりも難しくなりますが、奏でる音色はこれまで以上に熱く会場に響きました。
第1部は「心ひとつに」をテーマに由宇月家元のトークで進行されていきます。
秘境の村、椎葉村の秋の風景を彩った映像をバックに、情感たっぷりで歌い上げる季節の民謡は、地元の節回しを忠実に守りながら、由宇月家元ならではの舞台。
伝統を守りながら伴奏をピアノが温かく寄り添いました。
そして、話題の名曲「ひむか絃奏」へ。
映像には歌詞が字幕で織り込まれ、万葉集の貴重な言葉を耳と目と両方で楽しんでいただきました。
演奏は「月華」「NEOじょんがら」と津軽三味線の様々な特色を最大限に生かしたアレンジでお楽しみいただきました。
「NEOじょんがら」は、次回のコンサートへ向けての新曲です。
新作CDに挿入される1曲となります。
津軽民謡の中から人気の1曲は、「津軽あいや節」。
総師範の村上華映の唄、由貴仁の三味線、華陽の太鼓に英流の手踊りが加わり、舞台が華やかになりました。
第1部のエンディングは、宗家の特別出演で「光彩」。
シルクロードから日本へ伝わった絃の調べをドラマティックに作り上げた名曲です。
宗家の登場で会場は大興奮。
大拍手に迎えられ宗家も感激で涙ぐむシーンが印象的でした。
バンドメンバーの大西洋介(ピアノ)さん、大西映光(ベース)さん、衛藤和洋(ドラム)さんとの抜群のコラボレーションで、津軽三味線の旋律に厚みが増した名場面となりました。
圧巻の舞台に会場は酔いしれ、苦難の中からの開催となった一歩踏み出す音楽会は大成功を収めました。
令和2年度県民芸術祭事業
令和2年度宮崎市民文化ホール文化芸術企画事業
一歩踏み出す音楽会「えいえい!えいさー!」
主催:村上三絃道・宮崎市民文化ホール
共催:公益財団法人宮崎県芸術文化協会
助成:アーツカウンシルみやざき
特別協力:村上三絃道後援会
撮影:酒生哲雄、酒生明子(酒生哲雄写真事務所)