学校と地域を結ぶコンサート in 三股町
2020年6月9日(火)9時10分より学校と地域を結ぶコンサートが三股町立勝岡小学校にて開催されました。
梅雨の最中でしたが、晴れ間の広がったスタートとなりました。
宮崎県内5会場で開催している「学校と地域を結ぶコンサート」は今年で4年目。
2017年からスタートし、これまで26市町村のうち15の市町村を巡回させていただきました。
2020年度の第1回目の開催は三股町となりました。
新型コロナウイルス感染拡大の影響でほとんどのコンサートやスクールコンサートが延期になる中、新しい生活スタイルを構築したいという方針のもと、万全の体制で有り難いことに開催してくださいました。
「密」を避けるため、5、6年生だけの参加でマスクを着用し、隣との間隔をあけて座り、体育館の窓全開で行われました。
「ドドーン!」という津軽三味線の迫力のある音が鳴り、幕が開くと、少し緊張した様子の5、6年生が体育座りをして、じっと演奏者を見つめていました。キラキラと輝く瞳からは、久し振りのコンサート、初めての和の響きへの期待が感じられました。
「風が運んだ日本メロディ」で沖縄県の「谷茶前節」が始まると、リズミカルな三線の演奏に少し緊張が解け笑顔が溢れました。
曲が進み徳島県の「阿波踊り」で、「手を高く上げて踊りましょう!」と家元が言うと、ニッコリ笑顔で楽しそうに手を動かして踊っている児童の皆さん。
新型コロナウイルスの影響で学校が休校となり、寂しい思いをしていたことと思います。
児童の笑顔やそれを見守る先生方の明るい表情に胸が熱くなりました。
日本各地の民謡をメドレーで聴いていただいた後は、三味線の紹介。
三味線の特徴や重さなどが分かるように、1名の方にアシスタントとしてステージに上がってもらいました。
アシスタントに選ばれたのは5年生の男子。まずは沖縄県の三線の紹介から。
アシスタントのS君に三線を実際に持ってもらい、「重さはどんな感じですか?」と聞くと「1000グラムぐらい。」と的確な答えが返ってきました。
重さをキロではなくグラムで答えてくれたことに几帳面な性格なんだろうなと思いました。
三線は三味線の中でも棹が短く小ぶりなので、比較的軽い三味線になります。
次に棹が太く造りも大きい津軽三味線を持った時には、少し足を踏ん張って「一番重いです。」とS君。
頑張って持ってくれました。楽器紹介のアシスタントを立派に務めたS君でした。
楽器紹介の後は、津軽三味線で奏でる応援歌「えいえい!えいさー!」。
「えいえい!えいさー!は綱引きの時の掛け声で、この掛け声は宮崎県だけなんですよ。」と家元が説明すると「えー!!」とビックリしていました。「えいえい!えいさー!」のフレーズの時に右手を高く上げて、盛り上げてくれました。
前半の部の最後は「三股ばやし」。
運動会で踊っているとのことで、体育館に円を作り生演奏に合わせて踊っていただきました。
最初はいつもと違う感じに戸惑っていましたが、曲が進むにつれ、踊り慣れた「三股ばやし」を楽しそうに踊っていました。
後半の部は「千本桜」からスタート。
家元が「千本桜は知っていますか?」とたずねると、「ウワー!」と嬉しい悲鳴が沸き起こりました。
大好きな曲のようで、手拍子で聴いてくれました。
「千本桜」の後は、「ソーラン節」。
この曲も運動会で踊っているとのことで、「踊りたくなったらその場所で手を上げて踊ってね!」と家元が言うと、踊りたそうにしている児童もいましたが、その場で座ったまま手を動かして応援してくれました。
「ソーラン節」の後は、チャレンジ・ザ・和楽器のコーナー。
事前に8名の児童が決められていましたが、三味線にチャレンジできるのは6名だけ。
2名の方は鳴物にチャレンジすることに。
家元が「鳴物をしたい人はいますか?」と言うと、皆さん三味線がしたい様子でじゃんけんで決めることに。
勝った2名が鳴物というルールでじゃんけんをし、勝った2名は鳴物の鉦・鈴を演奏することになりました。
三味線の弾き方をレクチャーしている間、家元より「立腰」「呼吸法」の説明があり、ステージに上がれなかった皆さんは腰を立て、息を吐いて実践していました。
ステージに上がれた皆さんも「立腰」と「呼吸法」で、「ソーラン節」を見事に演奏。
チャレンジした皆さんから「思ったよりも音が大きかった。」「たまに痛かったけど、どんどん楽しくなってきて愉快な気持ちになりました。」などと感想をいただきました。
チャレンジ・ザ・和楽器の後は、「太陽じょんがら」。
ラテンのリズムで「がんばろ!元気!かつおか!」と掛け声をかけ盛り上がりました。
最後は津軽三味線の代表曲「津軽じょんがら節」を再びお聴きいただきました。
勝岡小学校の皆さんの笑顔で、演奏者も元気をいただきました。
演奏終了後に、心温まる感想をいただき涙が溢れそうになりました。
今日はこの勝岡小学校に演奏しに来てくださってありがとうございました。
和楽器の勢いのある音色や、綺麗で美しい音色がとてもきれいで、歌を歌っている時の強弱などがとても美しい曲だなと思いました。
このコロナウイルスの自粛中にずっと家にいたので、この素晴らしい曲が聴けてっても新鮮でうれしかったです。
これから宮崎県の県内を回られるので体に気を付けてください。私達も体に気を付けます。
本日はありがとうございました。
最後に皆さんと記念撮影をし、勝岡小学校を後にしました。
- 2020年1回目の学校と地域を結ぶコンサートは三股町で開催されました。
- 子どもたちに喜んでもらえるように入念にリハーサル。
- 「密」を避けるために対策を取りながらのコンサートとなりました。
- 学校と地域を結ぶコンサートスタートです。
- 本日のアシスタントは5年生の男子児童。
- 魔法の楽器・三線に合わせて踊りました。
- 先生も一緒に踊ってくださいました。
- 「三股ばやし」では大きく円を作り踊ってもらいました。
- 「チャレンジ・ザ・和楽器」
- 最後にお礼の言葉をいただきました。
- 村上三絃道からはCDをプレゼントさせていただきました。
勝岡小学校の皆様、ありがとうございました。
主催:学校と地域を結ぶコンサート実行委員会
※学校からの許可をいただき、写真を掲載しております。