スクールコンサート in 西都市立茶臼原小学校
2017年10月4日(水)午前10時より、西都市立茶臼原小学校にてスクールコンサート。
西都市立茶臼原小学校は、西都市の西部に位置し、高鍋町、新富町、木城町の境に広がる標高130mの茶臼原台地の中心にあります。
明治27年から岡山で孤児救済にあたっていた石井十次先生が移住を決意され、孤児院を設立。
大正2年には私立の茶臼原小学校が設立されたそうです。
大正末期に孤児院と学校が閉じられましたが、昭和22年1月に西都市立茶臼原小学校として開設され、平成27年に70周年を迎えられました。
博愛の精神が深く受け継がれた小学校であります。
この日は、10時半開演ということで、8時半に学校入り。
到着すると朝の放送が聞こえてきました。「have a nice day!」という気分の良い英語で締めくくられ、爽やかな朝のひとときとなりました。
控え室として用意して下さった図書室には、畳が敷かれていて、姿見も用意され、パーテーションで仕切りを作って着替えやすいように準備されていました。
お茶やコーヒー、お菓子などおもてなしもいただき、お心配りに感謝、感激でした。
茶臼原小学校は全校児童51名。
小さな学校ですが、地域の方や近くの施設からもたくさんのお客様がお越しになり、約100名でご鑑賞いただきました。
津軽三味線の代表曲「津軽じょんがら節」、そして「天地創造」と三味線の演奏曲では、熱い視線を浴びてバチさばきにも力が入りました。
日本全国の民謡をお届けする「風が運んだ日本のメロディ」では児童の皆さんも手拍子を打ったり、音に合わせて体を動かしたりして楽しんでくれました。
特に「阿波踊り」ではたくさんの児童の方が前に出て、円を作り、踊って楽しみました。
楽器紹介では小学校5年生男子がアシスタントとして協力していただき、三線、細棹三味線、津軽三味線の特徴を紹介しました。
糸を弾いたり、楽器を持ったりして、その感想をアシスタントにインタビューするのですが、三線の重さについて感想を聞くと「ランドセルに教科書が1冊入ったぐらいの重さ」という答え。
ユニークな表現に会場から大きな拍手が起こりました。
ふつうは「重い」「軽い」で表現してくれるところを、しっかりと重さをイメージして伝えてくれました。
その後も細棹は「ランドセルに教科書が5,6冊ぐらい」津軽三味線は「ぱんぱんのランドセル2つぐらいかなぁ」と答えてくれました。
素晴らしい表現力ですね。
楽器紹介の後は「ふるさとのうた」ということで「西都音頭」を披露。
運動会で踊ったばかりとのことで円を作り先生方も一緒になって踊って下さいました。
また、施設から来られた車いすのおじいちゃん、おばあちゃんも、施設の方の介助でチェアダンスで参加。
楽しそうに踊る姿に、元気をもらいました。
三味線の生演奏で踊りと合わせるのは初めて、ということでしたが、息もそろってばっちり踊ってくれました。
休憩をはさみ、後半のステージは子どもたちに大人気の「千本桜」、「ソーラン節」からスタート。
掛け声をかけたり、一緒に歌ったりして楽しみました。
そしていよいよ体験コーナー、課題曲は「ソーラン節」。
腰を立てる姿勢「立腰」の姿勢になって一生懸命弾いてくれました。
ラテンのリズムを取り入れた元気の良い太陽じょんがら、最後の曲は改めて聞く、津軽じょんがら節。
きっと最初に聞いた津軽三味線と改めて聴く「津軽じょんがら節」は違って聞こえたのではないかと思います。
最後にお礼の言葉をいただきました。
僕が心に残ったものが2つあります。1つ目は三味線には強弱があったということです。2つ目は、阿波踊りや西都音頭を三味線に合わせて踊ったことです。これからも多くの人にきれいな音を届けてください。
ありがとうございました。
素敵なご感想とお花をいただき、全員で記念写真を撮って笑顔で終了。
心に残る温かなコンサートとなりました。
スクールコンサート終了後、茶臼原小学校のブログにコンサートの様子を書いてくださいました。
■茶臼原小学校ブログ「村上三絃道コンサート」>>
また、宮崎日日新聞にもコンサートの模様が掲載されました。
■2017年10月6日付 宮崎日日新聞【三味線挑戦 児童に笑顔】>>
- スクールコンサートスタートです!
- 児童の皆さんにご挨拶。
- 車いすのおじいちゃん、おばあちゃんも音色に合わせて手拍子をしてくださいました。
- 前に出て阿波踊りを一緒に踊ってくれた児童の皆さん。
- 会場のみなさんで一緒に三線の音色に合わせて踊りました。
- チャレンジ・ザ・和楽器コーナー。みんな上手に演奏してくれました。
- 茶臼原小学校バンザーイ!
茶臼原小学校の皆さん、ありがとうございました。
主催:西都市立茶臼原小学校、村上三絃道後援会
※学校からの許可をいただき、写真を掲載しております。