スクールコンサート in 宮崎市立古城小学校
2017年10月12日(木)、宮崎市立古城小学校にてスクールコンサート。
古城小学校は日本初の女性校長先生が誕生した学校です。
1920年、鳥原ツル校長は25歳という若さでした。
校長先生でありながら授業もされ、その功績は大きかったそうです。
そのツル先生が亡くなられた時に、5,822万円を娘さんが宮崎市に寄贈され、2014年に宮崎市が古城小学校振興基金を創設しました。
毎年、振興基金の中から鑑賞教室が開催されています。
今年は音楽ということで村上三絃道が舞台を務めました。
朝8時、学校に到着すると児童達の元気な声が響いていました。
その声を聴きながらステージを準備。
先生方も手際よく手伝って下さいました。
開演に先立ち、先生から鳥原ツル先生のお話や諸注意がありました。
話を真剣に聞く児童の気配が幕の中にいる演奏者のところにも伝わってきました。
そして幕が上がると大きな拍手。
三味線の弾き方を真似してみたり、「すごーい!」と歓声が上がったり、目をキラキラさせながら初めて見る三味線に興味津々の様子でした。
また、日本各地の民謡を紹介する「風が運んだ日本のメロディ」では曲に合わせて体を動かして楽しんでくれました。
子どもたちに大人気のコーナー、和楽器紹介は、アシスタントとして3年生の男子が登壇。
三味線の重さや大きさの特徴を、ニコニコと笑顔で答えてくれました。
故郷の民謡は、宮崎市の「いもがらぼくと」。リズミカルなふるさとの唄を楽しんでくれました。
休憩時間には一列に並んでいただき、三味線の絃を触ってもらいました。
音の響きに驚いた様子で、「三味線っておもしろーい!」と積極的に参加してくれました。
休憩を挟み、後半のステージは参加型のステージ。
子どもたちに大人気の「千本桜」や「ソーラン節」を一緒に歌ったり、掛け声をかけたり、身を乗り出して嬉しそうに聞いて下さいました。
チャレンジ・ザ・和楽器のコーナーは、ステージに上がって実際に撥や三味線を構えて、演奏していただきます。
1~6年生の代表の方、そして先生の中からお1人が体験されました。
「三味線を弾きながら歌うのは難しかったです」と照れくさそうに話す6年生。それでも大きな声で掛け声をかけてくれました。
でも、静かに聞くときには集中し、メリハリのある楽しみ方をしてくれました。
最後にお礼の言葉を6年生の代表の方から、お花を1年生の代表にいただきました。
心に残る古城小学校の児童達。鳥原ツル先生の想いが今もしっかり伝わっているようでした。
お礼の言葉
今日は古城小学校に来てくださってありがとうございました。
私は今日初めて津軽三味線の演奏を聴くことができるので楽しみにしていました。
ステージの幕が開いたときに弾いてくださった2曲を聞いて、津軽三味線の曲の勢いにびっくりしました。
心に響く絃の音でした。3人そろった音やとても速い指使いに感動しました。
また、日本中の民謡はとてもきれいな高音で元気になれる曲だなと思いました。
私の好きな千本桜や、運動会で踊ったソーラン節を演奏して下さったのも嬉しかったです。
私のひいおばあちゃんの家に三味線があって、見たことはあったのですが、誰かが演奏するのを見たり自分が触ったりしたことはありませんでした。
今日は津軽三味線や、三味線の特徴や、日本の伝統音楽について詳しく知ることが出来て、とても興味がわいてくれました。
私が普段聞いている音楽とは違うのですが、今日生で演奏を聞いて、かっこいいなと思いました。
これから私も日本の伝統的な楽器や唄にも挑戦してみたいと思います。
村上三絃道の皆さん、今日は素晴らしい演奏をありがとうございました。これからも日本の伝統音楽をたくさんの人に聞かせてください。
- 古城小学校でのスクールコンサートスタートです!
- 元気よく体を動かして楽しんでくれました。
- 楽器紹介のアシスタントは3年生の男子児童。
- 上手にアシスタントできました。
- 古城小学校のみなさんは楽しむことと、静かに聴くことのメリハリのある姿勢が素晴らしかったです。
- チャレンジ・ザ・和楽器のコーナー。
- みんなで立腰の姿勢を実践。
- かわいらしい1年生からお花をいただきました。
古城小学校の皆様、ありがとうございました。
※学校からの許可をいただき、写真を掲載しております。