スクールコンサート in 壱岐市立箱崎(はこざき)小学校
2018年10月15日(月)、長崎県壱岐市での平成30年度スクールコンサート後半の第1校目は、壱岐市立箱崎(はこざき)小学校からスタートいたしました。
箱崎小学校の地域には、壱岐市全体の9%をまかなえるという風力発電の風車や、男岳(おんだけ)神社、箱崎小学校の皆さんがよく遠足に行かれるという男女(めおと)岳ダムがあります。
大変自然豊かなところですが、その景色を眺めながら朝の登校時間に到着した出演者は、急な登り坂を元気いっぱい登校している児童と遭遇しました。
先生にその様子を話すと、箱崎小学校は標高60メートルの壱岐市で一番高いところに位置しているとのことでした。
正門の前には「あいさつ通り」と書かれてありましたが、その名の通り児童たちが元気な声で挨拶し、手を振ってくれたことが嬉しくてなりませんでした。
出演者にとっても待ちに待った壱岐スクールコンサート。
朝から良い気分で箱崎小学校入りしました。
体育館のステージには「村上三絃道スクールコンサート」と、貼り紙で作られた吊り看板がありました。
文字だけではなく、三味線も貼り紙で作られており感激いたしました。
お忙しい中、時間を見つけ、先生が2週間かけてコツコツと作ってくださったそうです。
お心遣いに感謝感激でした。
箱崎小学校の児童数は約40名。
近くで三味線の演奏を聴いていただけるようにフロアでの演奏となりました。
10時開演でしたが、9時30分には児童の皆さんが静かに体育館に集まってきました。
先生のご挨拶の後、控室となっているステージ袖から、大きな拍手をいただき演奏者が登場。
会場では児童、近隣の幼稚園児、地域の皆様が演奏を心待ちにされていました。
オープニングは「津軽じょんがら節」。
演奏者のバチの動き、左手の動きを真剣に見てくださり、家元のソロの演奏の時には地域の皆様から拍手が沸き起こりました。
聴く態度の素晴らしい箱崎小学校の皆さん。
同じように幼稚園児も静かに演奏を聴いてくれました。
三味線の紹介のコーナーでは、三味線の重さや特徴が皆さんに分かるように家元のアシスタントをお願いするのですが、幼稚園児も「やりたい!」と手を上げてくれました。
家元は迷いながらも、3年生の男子を指名。
拍手をいっぱい受けて少し恥ずかしそうに前に出てくれました。
最初は沖縄の「三線」から紹介。
そして「三線」よりも棹が長くて細い「細棹」。
「細棹」より棹が太い「津軽三味線」を演奏と共に紹介しました。
アシスタントに選ばれた男子も、三味線を弾いている真似をして、みんなの笑いを誘っていました。
また、家元の問いかけにも的確と答えてくれて、三味線の特徴や重さを分かりやすく紹介することが出来ました。
前半の部最後は、箱崎小学校の皆さんが運動会で踊った「新壱州おけさ」を演奏。
この歌は打ち込みの伴奏で収録されているものですので、生演奏で踊ったのも聴くのも初めてだったと思います。
全員が上手に並び、園児も一緒になって楽しそうに踊ってくれました。
休憩中には三味線とのふれあいタイム。
初めて触る三味線に児童の皆さんは興味津々で、嬉しそうに弦をはじいている姿が印象的でした。
後半の部は、話題の曲ということで「千本桜」からスタート。
皆さん手拍子で応援してくれました。
「千本桜」の後は、「ソーラン節」。
「ソーラン節」は3年生以上が運動会で踊ったとの事で、家元に選ばれた5名の方が前に出て元気いっぱい踊り、皆さんは掛け声で応援してくれました。
「チャレンジ・ザ・和楽器」のコーナーでは、各学年1名と先生が選ばれ、三味線と三線にチャレンジしました。
三味線を演奏する際に大切なのは「立腰」です!と家元が説明すると、皆さんの腰がピッと伸び、キリッとした三味線姿になりました。
もちろん、チャレンジは大成功!!
三味線にチャレンジした児童から「重たかったけど、三味線がひけて嬉しかった。」「またやってみたい!」と感想をいただきました。
また三線にチャレンジした先生は細棹の三味線をお稽古されているそうで、初めての三線だったそうですが、上手に演奏されていました。
チャレンジの後は、元気いっぱい、村上三絃道のオリジナル曲「太陽じょんがら」を演奏。
ノリノリの手拍子で応援してくれました。
最後は津軽三味線の代表曲「津軽じょんがら節」で締め括り。
皆さんじっと食い入るように演奏を聴いてくれました。
お礼の言葉は、三味線の紹介でアシスタントをしてくれた3年生男子。
今日は僕たちのために演奏をしてくださってありがとうございます。
僕は三味線を初めて聞いて綺麗な音だなぁと思いました。
これからも全国の学校に三味線の音を届けてください。
嬉しい感想と共に壱岐のお菓子をいただき感激いたしました。
演奏者からも「太陽じょんがら」が入ったCDをプレゼントさせていただきました。
そして、最後は箱崎小学校の皆さんと「は・こ・ざ・き~!」と記念撮影。
演奏後に先生から「いつもは引っ込み思案な児童ですが、今日はみんな生き生きと楽しそうに積極的に参加していました。」と嬉しいお言葉をいただきました。
長崎県での後半のスクールコンサート、第1校目から思い出に残るコンサートとなりました。
- 体育館には児童・幼稚園児・地域の皆さんが演奏を楽しみに集まっておられました。
- 最初に先生からご挨拶をいただきました。
- スクールコンサートスタートです!
- 元気いっぱいに踊ってくれました。
- 今回の楽器紹介のアシスタントは3年生のかわいらしい男子児童。
- 演奏中、楽器を弾く真似をして会場を笑いに誘っていました。
- 上手に楽器紹介ができました。
- 休み時間になると、三味線に触れたい児童たちの長い列ができました。
- 「ソーラン節」ではダイナミックに踊ってくれました。
- 楽器紹介のアシスタントを務めてくれた男子児童からお礼の言葉と、壱岐のお菓子をいただきました。
- 村上三絃道からはCDをプレゼント。
箱崎小学校の皆様、先生方、地域の皆様、ありがとうございました。
主催:一般財団法人 長崎県教職員互助組合・壱岐市教育委員会
後援:長崎県教育委員会
※学校からの許可をいただき、写真を掲載しております。