スクールコンサート in 小林市立紙屋小学校・中学校

令和元年5月10日（金）10時より、今年度最初のスクールコンサートが小林市立紙屋中学校にて開催されました。

紙屋小学校が中学校に隣接しており、小中学校合同での開催となりました。
10時からの開催ということで6時45分に宮崎を出発。
緑の木々がキラキラと輝く五月晴れの中、紙屋中学校へ移動。

紙屋中学校に近づくと、小学生、中学生が元気に登校していました。
学校に到着すると先生方が体育館の清掃をされており、ステージには「村上三絃道スクールコンサート」と書かれた横に、演奏者の写真が印刷された看板が掲げられていました。
先生方のお心遣いに感激いたしました。
またステージ上の準備をしていると先生方、生徒の方も長机や椅子の設営を手伝ってくださって、スムーズにコンサートの準備ができました。

控室となっているステージ横で着物に着替えていると、大きな揺れを感じ慌てて外に飛び出しました。
日向灘を震源とする震度５弱の地震が発生したのです。
生徒の皆さんは運動場に避難されていました。
その後、リハーサル中にも地震が発生しましたが、安全が確認されコンサートは予定通り開催されることになり、出演者一同ホッといたしました。

9時30分になると小学生が体育館に移動。
可愛い声が体育館に響きました。校長先生よりご挨拶をいただき、いよいよコンサートがスタートいたしました。
オープニングは「津軽じょんがら節」。
「ハッ！」という掛け声とともに、「ドドーン！」と三味線の音が鳴り、幕が開きました。
今年度最初のスクールコンサートということで、出演者の演奏にも力が入ります。
児童、生徒の皆さんは初めて聴く三味線の演奏を、じっと食い入るように見つめていました。

2曲目は村上三絃道のオリジナル曲「天地創造」。
そして自己紹介へと続きました。
由宇月が「紙屋小学校の皆さん、紙屋中学校の皆さん、おはようございます！」と挨拶をすると、「おはようございまーす！」と元気な返事が返ってきました。
少し緊張した様子の児童、生徒の皆さんでしたが、ニコニコ笑顔になりました。

スクールコンサートのプログラムの中に「ふるさとの民謡」を演奏する場面があります。
「子どもたちも知っている地元の民謡はないですか？」と事前に学校へ問い合わせをすると、運動会で「紙屋音頭」を踊っているとのこと。
すぐに学校から音源を送っていただき、三味線の譜面に起こし練習いたしました。
いつもは「紙屋音頭」を音源で踊っているとの事なので、子どもたちは生の演奏で踊るのは初めて。
児童、生徒の皆さんに大きい輪を作ってもらい、いよいよ「紙屋音頭」の演奏です。
三味線、太鼓、そして由宇月の唄に合わせて元気いっぱい踊っていただきました。
前半の部は「紙屋音頭」で終了。

10分間の休憩時間には、児童、生徒の皆さんの所へ行き、三味線に触れていただきました。
小学生の時に触った事があるという中学生が、「懐かしい～」と嬉しそうに三味線をはじいている姿が印象的でした。

後半の部は子ども達に人気の「千本桜」からスタート。
そして皆さんがよく知っている「ソーラン節」へと続きます。
「ソーラン節」では掛け声で参加していただき、「ドッコイショー！ドッコイショー！ソーラン！ソーラン！」という掛け声が体育館中に響き渡りました。

「チャレンジ・ザ・和楽器」のコーナーでは、出演者に選ばれた各学年1名の児童、生徒、そして先生に三味線、三線、鳴り物にチャレンジしていただきました。
皆さん初めてのチャレンジでしたが、上手に演奏できました。
三味線にチャレンジした4年生の女子に感想を聞くと「以外と簡単でした！」という答えが。
会場から「お～！」という声が聞こえてきました。
皆さん三味線のチャレンジ、楽しかったようです。

子ども達をモデルに作られた「太陽じょんがら」では手拍子で応援してくれました。
プログラム最後は、津軽三味線の代表曲「津軽じょんがら節」で締めくくりました。

演奏終了後には心温まるお礼の言葉と花束をいただきました。

今日はお忙しい中、この紙屋中学校に来ていただきありがとうございました。
三味線を持ったり、音を聞いたりすることはめったにないことなので、とても素敵だなと思いました。
三味線をテレビなどで見たことはありますが、実際に目の前で聴くほうが綺麗だと思いました。
また、先ほどの紙屋音頭では三味線の音とともに流れてきた唄声がとても綺麗でした。
今日は貴重な体験をありがとうございました。

スクールコンサート in 紙屋（かみや）小学校・中学校最後に皆さんと記念撮影。