スクールコンサート in 対馬市立金田(かんだ)小学校
2017年6月15日(木)午前10時~11時半、対馬市立金田(かんだ)小学校にて。
対馬の西部に位置する金田小学校。
海のすぐ側で体育館には爽やかな潮風が吹き込み、校庭には鳥のさえずりが心地よく響いていました。ちょうど田植えも終わり田園風景も広がって梅雨に入ったのが嘘のような気持ちの良い朝となりました。
体育館の入り口には歓迎の文字が書かれ、3年生から6年生の児童達が先生と共に到着を待っていてくれました。
楽器、音響機材を手際良く運び込み、コンサート会場の設営から。
すでにコンサートが終了した学校からも情報収集されていて、村上三絃道のコンサートは対馬で大評判になっていると先生が笑顔で話して下さいました。
また、小規模校の場合はステージを使うより児童の目の前で手の動きや音を体感させた方が臨場感が溢れるということも聞いておられ、フロアで演奏することになりました。
前日が参観日だったそうで、保護者の来場は少ないかもとのことでしたが、地域の皆さんのご来場が予想以上に多く、椅子を追加して並べておられました。
開演前からすでに満席でしたが次々とお客様がお越しになり、先生方も対応に追われていました。
児童数は31名ですが地域の方々と合わせると150人程に。
このように多数のご来場があったのは初めてのことと、驚いておられました。
体育館のフロアに自分の椅子を持ち込み、演奏者のバチさばきがしっかり観察できる位置に児童が着席。
演奏者の右手、左手の動きを目で追いながら、食い入るように聞いてくれた金田小学校のこども達。
地域の方々も立ち上がって、バチさばきを楽しんで下さいました。
由宇月が歌う「風が運んだ日本のメロディー」や「対馬そびき唄」も大人気。
三味線の音色だけでなく、歌声も大変好評でありました。
特に「対馬そびき唄」は児童のお気に入り。
三味線のバージョンは初めて聞いていただきましたが、迫力があって素晴らしい!!!と絶賛していただきました。
演奏に合わせて踊りも披露してくれました。
とにかく全員が三味線に興味を持って下さって、休憩時間も演奏者のそばから離れません。
太鼓も叩いてみたり、話をしたり、児童達との交流が深まりました。
これほどまでに日本の伝統音楽を喜んでいただけるのは大感激でありました。
- スクールコンサートスタートです!
- 運動会でも踊ったソーラン節。一緒に踊ってくれました。
- 三味線って楽しいんだ~!って、大はしゃぎの児童たち。
- 手拍子や掛け声で参加してくれました。
- 「三味線を弾きたい人!」の問い掛けに、たくさんの手があがりました。
- ソーラン節に挑戦。思い出の一曲を一生懸命弾いてくれました。
- いつまでも手を振り見送ってくれました。
運動会で踊ったソーラン節も和楽器チャレンジコーナーのソーラン節も児童にとっては大好きな一曲。
初めての対馬でこのような感動のコンサートが開催できるとは予想もしていませんでした。
先生方の日々の努力や地域の皆さんとの連携が今回のコンサートに凝縮されていたような気がしております。
生徒代表の男子も感動の涙を浮かべながら全員をリードして感謝の言葉を唱和してくれました。
家元との力一杯の握手もきっと男子児童の思い出に残るものになったと思います。
片付けを済ませ、児童、先生方に見送られながらいつまでも手を振って別れを惜しみました。
金田小学校の皆様、本当にありがとうございました。
主催:一般財団法人長崎県教職員互助組合、対馬市教育委員会
後援:長崎県教育委員会
※学校からの許可をいただき、写真を掲載しております。