スクールコンサート in 佐世保市立春日小学校
2019年5月29日(水)9時45分より、佐世保市立春日小学校にて一般財団法人長崎県教職員互助組合主催のスクールコンサート2日目が開催されました。
学校に到着すると、正門に先生が待ち構えておられ、体育館まで走って誘導してくださり、先生のフットワークの軽さにビックリしました。校舎の入り口には「ご来場いただきありがとうございます。本日のスクールコンサートよろしくお願いします」と書かれた看板が。
さらに控室にも貼り紙があり、先生方のお心遣いに心が温かくなりました。
ようこそ春日小学校へ!
遠いところ、お越しい頂きありがとうございます。私たちは、スクールコンサートを楽しみにしていました。今日は日本の伝統的な楽器、三味線の素晴らしさをみんなで味わいたいと思います。
本日はよろしくお願いします。
春日小学校では運動会が終わったばかりとの事で、校長先生が「今日は楽しんで演奏を聴いてください。」と挨拶されました。
皆さんの「よろしくお願いします!」の言葉と拍手で幕が開き、オープニングの「津軽じょんがら節」が始まりました。みんな真剣な表情で演奏者の指の動きに釘付けになっていました。中には三味線を弾く真似をしている児童もいて、良く演奏者を観察しているなと感心いたしました。
日本各地の民謡をメドレーでお届けする「風が運んだ日本のメロディ」では、次から次に曲が変化していきます。
徳島県の「阿波おどりよしこの」で由宇月が「一緒に踊りましょう!」と踊りを教えると上手に踊る子ども達。
その中でも特に上手な児童が選ばれ、前に出て由宇月と一緒に踊りました。
踊っているうちに、数名の児童も踊りに加わり大盛り上がり。
「阿波おどりよしこの」で盛り上がった後は、新潟県の「佐渡おけさ」。
由宇月のしっとりとした横笛の音色が体育館中に響き渡りました。とても元気の良い春日小学校の皆さん。曲の違いを体中で感じていただいたようでした。
つづいて、「風が運んだ日本のメロディ」で登場した三味線の紹介。
本当ならば、みんなに三味線を持って重さなどを体感していただきたいのですが、児童数が多いため1人だけアシスタントをしてくれる児童を選びました。
たくさんの手が上がりましたが、その中で6年生のH君が選ばれ、嬉しそうに舞台に上がってきてくれました。
まずは沖縄県の「谷茶前節」で登場した三線(さんしん)の紹介から。
「三線は魔法の楽器です。三線の音を聞くと踊りたくなります。」と説明をすると、みんな三線の魔法にかかって楽しそうに踊ってくれました。
次は新潟県の「佐渡おけさ」で登場した細棹の三味線。
最後は青森県の「津軽あいや節」で登場した津軽三味線を紹介いたしました。
実際に三味線を持って弦をはじいてもらいましたが、津軽三味線の時は手が痛かったようです。
それもそのはず、三線と津軽三味線では弦の太さが5倍ほど違います。
でもH君は1本ずつ丁寧にはじいてくれました。
楽器紹介のあとは、「となりのトトロ」の主題歌「さんぽ」をみんなとコラボレーションいたしました。
三味線と太鼓の伴奏で唄う「さんぽ」は、最初で最後の経験だったかもしれませんね。
後半の部は皆さんよくご存じの「千本桜」。
そして子ども達に大人気の「ソーラン節」へと続きました。
「チャレンジ・ザ・和楽器のコーナー」では、各学年1名と先生が選ばれ、三味線、三線にチャレンジしました。
たくさんの児童が「三味線やりたい!」と手を上げてくれたので、選ぶのに一苦労いたしました。
いざ三味線を構えてみると、演奏に大切な「立腰」の姿勢がなかなか出来ません。
由宇月が「三味線を演奏する時は、背筋をピッと伸ばして立腰の姿勢で演奏するんですよ。」と説明をすると、みんな背筋が伸び良い姿勢になりました。
姿勢が良いと演奏も上手くいきます。
初めてのチャレンジでしたが、皆さん上手に「ソーラン節」を演奏しました。
三味線にチャレンジした6年生から「少し小指が痛かったけど、楽しかったです。」と感想をいただきました。
三味線のバチは薬指と小指ではさむように持つので、最初は小指が痛くなるんですね。
三線にチャレンジされた先生からは「ギターは弾いたことがありますが、ギターよりもとても弾きやすくて、先ほど魔法にかかるというお話しがありましたが、弾いていると楽しくなって、まるで魔法にかかっているようでした。」と嬉しい感想をいただきました。
舞台に上がれなかった児童も掛け声、手拍子で応援してくれました。
チャレンジのあとは、村上三絃道のオリジナル曲「太陽じょんがら」。元気の出るラテン調の曲です。
皆さん手拍子を打ちながら、楽しそうに聴いてくれました。
最後は津軽三味線の代表曲、「津軽じょんがら節」。
最後の曲は手拍子を打たずに聴いて下さいねと言うと、皆さん真剣な表情でじっと聴いてくれました。
津軽三味線の音色がいつまでも皆さんの心に残りますようにと心を込めて、メンバーも演奏いたしました。
演奏終了後、児童代表から嬉しいお礼の言葉をいただき、胸が熱くなりました。
また校長先生から長崎の銘菓をいただきました。
村上三絃道の皆さん、今日はお忙しい中、私たちのために演奏してくださり、ありがとうございました。
私たちが知っている曲を演奏してくださってとても楽しむことができました。
私も将来、人を楽しませるような仕事につきたいと思っています。今日の演奏を聴いて、改めて人を楽しませる仕事をしたいと思いました。
今日は本当にありがとうございました。
先生、児童の皆さんにお見送りしていただき、午後の学校へ移動しました。
また、ホームページにてコンサートの模様をご紹介いただきました。
■佐世保市立春日小学校ホームページ:伝統音楽を堪能しました>>
児童の皆さんと記念撮影。
- 本日午前の開催校は佐世保市立春日小学校。
- 楽器紹介のアシスタントは男子児童。
- 魔法の楽器・三線の音色で皆で踊りました。
- 「ソーラン節」
- 「三味線を弾きたい人はいますか?」の質問に、たくさんの児童の手があがりました。
- たくさんの希望者から選ぶのは毎回一苦労です。
- 児童の挑戦をカメラにおさめる先生。
- 今日の記念に村上三絃道のCDをプレゼントしました。
佐世保市立春日小学校の皆様、ありがとうございました。
主催:一般財団法人 長崎県教職員互助組合・佐世保市教育委員会
後援:長崎県教育委員会
※学校からの許可をいただき、写真を掲載しております。