スクールコンサート in 壱岐市立勝本小学校
2018年10月16日(火)14:00より壱岐市立勝本小学校にてスクールコンサート。
長崎県壱岐の島、最北端の勝本小学校。
勝本小学校では、コンサートのマナーや鑑賞の仕方を学ぶため学校近くの西部開発総合センターでスクールコンサートが開催されました。
村上三絃道の音響チーム、ホールの照明スタッフが打ち合わせをし、本格的なコンサートホールでの実施となりました。
会場に到着すると、校長先生をはじめ、先生方がお出迎え。
誘導、搬入のお手伝いをして下さって、スムーズに準備が完了しました。
リクエストいただいた勝本小唄、校歌をリハーサル。
すると会場におられた先生方が紅潮した表情で、「素晴らしい~」と感激された様子でした。
そして開演に向けて緞帳がおろされ児童の到着を待ちました。
しかし、本番前でも会場はとても静か。
心配になった家元は「子どもたちは入場していますか?」と校長先生に尋ねたほどでした。
校長先生は「静かに開演待ちをしていますよ!」とマナーの良さを嬉しそうにされていました。
本番がはじまるとそれまでの静けさから一変して大きな拍手を1曲1曲送ってくれました。
音に合わせて手拍子をしたり、体を動かしたり、それぞれいろんな楽しみ方をして聞いていました。
特に印象的だったのが、楽器紹介でアシスタントを務めてくれた小学5年生のR君。
実際に三味線をもって、重さを言葉で紹介する場面での気の利いた一言をくれました。
「三線は軽いですね!」「細棹はちょっと重くなりました。」「津軽三味線は三線と細棹を合わせたくらいズッシリ重いです」と持ち比べた時に津軽三味線の重さを「三線と細棹を合わせたくらいの重さ」と表情豊かに答えてくれました。
また三味線の弦を丁寧に弾いて、音を出す姿がR君の優しさを表しているようでした。
前半のステージの最後はいよいよリクエスト曲。
運動会や地域のお祭りで踊っているという「勝本小唄」を披露しました。
前日も港まつりで「勝本小唄」を踊ったということで何名かの児童にステージに上がっていただき、踊っていただきました。
ステージ上の子どもたちも会場の子どもたちも一緒になって踊っていました。
生演奏で踊るのは初めてということで地域の皆さんにも、とても喜んでいただくことができました。
締めくくりは勝本小学校校歌。
大きな声ではつらつと歌う児童の声が感動的に響きました。
三味線、太鼓の伴奏で歌う校歌はいつもの校歌より心に響いたという感想をいただきました。
休憩時間に入ると演奏メンバーは三味線をもって会場席へ。
実際に三味線を持ってもらったり、弦を弾いてもらったりして実際の三味線はどういうものなのか感じていただきました。
弦に指で触れて音を出すたびに「すごいー!」と目をキラキラさせていました。
子どもたちにとっては「初めての楽器の体験」ですから全員に触れていただけるよう声をかけながら交流させていただきました。
後半のステージではまず三味線を分解し、日本の伝統工芸の素晴らしさを伝えました。
また、海外公演の際に飛行機に持ち込むためにこのような工夫がされている話をすると、三味線に対するイメージがこれまで以上にアップしたようでした。
人気曲「千本桜」は勝本小学校でも喜んでいただくことが出来ました。
家元も北海道民謡「ソーラン節」を児童の掛け声をもらいながら楽しそうに歌いました。
運動会で踊ったということで、ステージに上がってもらってこれもコラボレーション。
途中先生もステージに上がっていただいて、会場一体になって「ソーラン節」を楽しみました。
その後、チャレンジザ和楽器のコーナーでは各学年1名ずつ、先生1名に体験していただきました。
体験しなかったほかの児童も、演奏に合わせて手拍子を打ったり、お囃子をかけたりして体験している児童を応援してくれました。
演奏が終わると感想をインタビュー。
6年生の児童は「貴重な体験だからぜひやりたいと思っていました。難しかったけど、楽しかった」と笑顔で答えてくれました。
その「やってみたい」という気持ちを行動に移せるのは素晴らしいことですね!と家元も褒めていました。
コンサートの締めくくりは、村上三絃道オリジナル曲「太陽じょんがら」そして、津軽三味線の代表曲「津軽じょんがら節」を演奏し終了。
お礼の言葉を児童2名からいただきました。
今日は素晴らしい演奏をありがとうございました。僕は三味線のことを知らなかったので調べてきました。
そして、三味線を弾くのは難しいんだなと感じました。
他にも、今日のコンサートを見て三味線を弾く指が速く動いていてびっくりしました。今日は本当にありがとうございました。
僕は三味線のことを全然知らなかったけど、今日のコンサートのおかげでたくさん知ることができました。
ありがとうございました!
児童の皆さんはもとより、先生方からもお褒めの言葉をたくさんいただきました。
思い出に残る貴重なコンサートになりましたこと、心より感謝申し上げます。
最後に記念撮影。
- 「阿波踊りよしこの」では、代表の児童にステージの上で踊ってもらいました。
- 客席の児童も一緒に踊りました。
- 楽器紹介のアシスタントは男子児童。重さの違いを分かりやすく伝えてくれました。
- 地域の皆さんもたくさんお越しくださいました。
- チャレンジザ和楽器
- コンサートの締めくくりは「太陽じょんがら」
- ラテン調の軽快なリズムに、手拍子で盛り上げてくれました。
- 勝本小学校バンザーイ!
- 村上三絃道のCDをプレゼントしました。
勝本小学校の皆様、先生方、地域の皆様、ありがとうございました。
主催:一般財団法人 長崎県教職員互助組合・壱岐市教育委員会
後援:長崎県教育委員会
※学校からの許可をいただき、写真を掲載しております。