学校と地域を結ぶコンサート in 美郷町立美郷南学園
2017年7月7日(金)午後14時、美郷町立美郷南学園にて学校と地域を結ぶコンサート。
創立45周年を記念し、宮崎県内5会場で開催される「学校と地域を結ぶコンサート」の第一回目は宮崎市から車で約2時間の美郷町(旧南郷村)へ。
幼稚園から中学校の園児・児童・生徒が10年間学ぶという一貫教育が行われている学校です。
現在109名が共に学んでおられます。
学校の体育館が会場となり、控室は武道場。武道場には姿見や扇風機、そして、冷たく冷やしたお茶、コーヒーがセットされ、着替えやすいように机などが置かれ、まるで楽屋のように快適なスペースを作って下さっていました。
30分前には地域の方が続々とお越しになりました。
また、デイサービスの方々も来て下さって児童、生徒を見守るように開演待ち。担当の先生のお話は幼稚園、小学生、中学生にもわかるよう工夫した語り口で津軽三味線や村上三絃道の紹介をして下さいました。
津軽の風雪を思わせる波風の効果音とともに幕が開き、津軽三味線の演奏からスタート。
すると、子どもたちの「おお」という声があがりました。
また、家元のソロ演奏の巧みな技を披露したフレーズには地域の方々から拍手が起きました。
園児や児童、生徒の真剣な目、地域の皆さんの湧き上がるような拍手。とても印象的でした。
日本全国の民謡をメドレーで紹介する「風が運んだ日本のメロディ」ではたくさんの手拍子で応援してくれました。
前半のステージ最後の曲は学校と地域を結ぶ歌ということで地元に伝わる「ひえちぎり唄」を披露。
地域の皆さんの中にも名人がおられて、民謡を通しての交流が出来ました。
「ひえちぎり唄」を聞きながら、手を動かして踊ってくださる地域の方もいて、この歌がこの地域に大切に根付いていることを感じ嬉しくなりました。
- 学校と地域を結ぶコンサート1回目は美郷町美郷南学園です。
- 学校と地域を結ぶコンサートスタートです!
- 真剣に演奏を聞いている児童、生徒さんたち。
- 三線を聞きながら手を振って踊ってくれました。
- 楽器紹介は男子児童に手伝っていただきました。
- 生徒のみなさんがソーラン節を一緒に踊ってくれました。
後半のステージ前に休憩は10分間。
児童、生徒のそばに三味線を持っていき、触ってもらいました。
この時間は児童生徒、地域の方々と触れ合う貴重な時間にもなっています。
後半は話題の曲、千本桜からスタート。
一緒に唄ったり、手拍子をしながら楽しんでくれました。
後半のステージからは高学年の児童、中学生が参加。
和楽器のチャレンジコーナーでは、体験してくれた小学生が「音や弦の振動が手に伝わり楽しかった」と見事な感想を述べてくれました。全身に伝わる振動も感じてくれたようでした。
子どもたちの笑顔をテーマに作った村上三絃道オリジナル曲の「太陽じょんがら」は4地区(神門、鬼神野、渡川、水清谷)の皆さんも児童生徒の皆さんもノリノリで、笑顔いっぱいで応援してくれました。
最後の「美郷南学園バンザーイ」のところでは全員が万歳してくれました。
そして最後の曲は再び津軽三味線の代表曲「津軽じょんがら節」。
美郷町の皆さんの心に残るよう、この日の一期一会に感謝を込め全身全霊で奏でました。
コンサート終了後は生徒代表の中学3年生(9年生)から素晴らしいお礼の言葉をいただきました。
お礼の言葉
今日はお忙しい中美郷南学園にお越しいただいてありがとうございました。私は津軽三味線を聞くのは初めてでしたが、実際に目の前で聞いてみるとこれまでに聞いたことのある三味線より、音量がすごく大きくて迫力があってびっくりしました。
日本のいろいろな地域の民謡メドレーではそれぞれの地域でいろいろな曲調があって面白かったです。これまで私は三味線のことを全然知らなかったけど、もっと知りたくなりました。
また村上三絃道は創立45周年を迎えると聞いて、文化を受け継ぎそれを伝えてくれる人たちがいてくださったからこそ、今日のような心にしみる演奏が聴けたのだと思います。
これから私たちのような若い世代が文化を大切にしないといけないなと思いました。
素晴らしい美郷町のみなさん、本当にありがとうございました!
主催:村上三絃道45周年記念事業実行委員会
※学校からの許可をいただき、写真を掲載しております。