スクールコンサート in 長崎県立佐世保特別支援学校
2018年5月28日(月)、長崎県立佐世保特別支援学校にてスクールコンサートが開催されました。
九州南部はすでに梅雨入り。
長崎県もそろそろではないかと感じさせる小雨の朝となりました。
佐世保支援学校の校舎の玄関は軒先が広く張り出していて、下車する際に雨に濡れない造りになっており、先生方の機敏な誘導でスムーズに搬入することが出来ました。
コンサート会場の体育館は3階にあるため、エレベーターに楽器や音響機材を運び込み、連携プレーで設置完了。
搬入途中に高等部の生徒さん方が念入りに掃除をされていて、さわやかな挨拶の声が響きました。
控室となったのは音楽室。
三面鏡が用意され、クーラーが効いた状態にして下さっていました。
着物に着替えていると、隣の部屋から鉦の音。
高等部20名で結成された太鼓部がリズムの練習をされているところでした。
演奏の準備が整い、ステージ袖で演奏開始を待ちました。
担当の先生からご挨拶をいただき、出演者が入場。
ステージ前半は高等部の皆さんのみの鑑賞ということで、出演者がステージに上がると高等部代表の生徒からご挨拶をいただきました。
今日は私達のために来てくださりありがとうございます。
今日は普段聴くことができない、本物の津軽三味線の演奏でソーラン節や色々な演奏が聴けるので楽しみです。よろしくお願いします。
いよいよ演奏スタート。
オープニング曲「津軽じょんがら節」の「ドドーン!」という音が鳴るとビックリした様子の生徒もいましたが、皆さん真剣に演奏を聴いておられました。
1曲終わるごとに割れんばかりの拍手をいただき、演奏にも力が入りました。
2曲目は特別支援学校用に曲目を変更し、明るい曲調の「月華」を披露させていただきました。
「風が運んだ日本のメロディ」では、日本各地の民謡をメドレーで演奏。
まずは沖縄県の「谷茶前節」、熊本県の「牛深ハイヤ節」徳島県の「阿波おどりよしこの」新潟県の「佐渡おけさ」最後は青森県の「津軽あいや節」と地域の特徴を伝えながらの演奏です。
音感の良い生徒さんが多く、体を揺らしながら手拍子で楽しそうに聴いて下さいました。
「阿波踊りよしこの」では由宇月の踊りに合わせて数名の生徒が上手に踊っていました。
その中でも特に踊りの上手な女子生徒に前に出ていただき一緒に踊り、会場は大変盛り上がりました。
前半の部最後は津軽三味線を海外公演に持参する時の話を折り込み、実際に皆さんの前で三味線を分解してみせました。
そしてまた組み立てて「千本桜」で締めくくり。
由宇月と一緒に元気いっぱい歌って下さいました。
後半の部は小学部・中学部の皆さんも参加ということで、休憩時間を利用して体育館へ移動して来られました。
出演者は、児童・生徒の皆さんの所へ三味線を持って行き、間近で三味線に触れていただきました。
三味線をはじいて音が出ると「オ~!」と、ニッコリ笑顔になり嬉しそうでした。
1人の男子生徒が「僕は沖縄生まれなので三線を見せてください。」とステージまで来られました。
三線を手渡すと、とても嬉しそうに弦をはじいておられる姿が印象的でした。
後半の部は学校からリクエストがあった「さんぽ」の演奏からスタート。
みんな「さんぽ」が大好きということで、楽しそうに手拍子をしながら歌ってくれました。
「さんぽ」の後は、「ソーラン節」。
「ソーラン節」は運動会で踊られているとの事で、数名の生徒がその場に立って、キレ良く踊ってくれました。
チャレンジ・ザ・和楽器のコーナーでは、小学部・中学部・高等部それぞれ2名の児童・生徒の方、そして先生に三線にチャレンジしていただきました。
1人の生徒の方が左利きとのことでしたが、三味線には右利き用しかありませんので、右利き用の三味線で頑張って演奏していただきました。
他の児童・生徒の皆さんも三味線を演奏するのは初めてだったと思いますが、上手に演奏されていました。
チャレンジしたのは、皆さんが大好きな「ソーラン節」。
皆さん踊りと掛け声で応援してくれました。
三線にチャレンジされた先生に感想をお聞きすると「ハイビスカスの香りがしてくる感じで最高でした。」と生徒の笑いを誘っていました。
村上三絃道オリジナル曲「太陽じょんがら」では、踊りだす生徒もおり、ノリノリで楽しそうに聴いてくだいました。
演奏終了後には生徒代表の挨拶と、生徒手作りのお土産をいただきました。退場の際には、小学部の女の子が名残惜しそうに演奏者に抱き着く場面もあり、和やかな雰囲気の中で演奏が終了いたしました。
- 本日は佐世保特別支援学校にてスクールコンサート。
- 1曲1曲にあたたかい拍手をいただきました。
- 「阿波踊りよしこの」では踊りが上手な女子生徒に前に出て踊ってもらいました。
- 本日の楽器紹介のアシスタントは男子生徒。
- 前半の部最後は実際に津軽三味線を分解してみせました。
- どんどん小さくなっていきます。
- 休み時間には三味線に触れていただきました。
- 沖縄生まれだという男子生徒。
嬉しそうに三線の弦をはじいていました。 - チャレンジ・ザ・和楽器のコーナーでは6名の児童・生徒が三味線を奏でてくれました。
- 生徒手作りのお土産をいただきました。
長崎県立佐世保特別支援学校の皆様、ありがとうございました。
主催:一般財団法人 長崎県教職員互助組合
後援:長崎県教育委員会
※学校からの許可をいただき、写真を掲載しております。