スクールコンサート in 対馬市立佐須奈(さすな)小中学校
2017年6月8日(木)午前10時より佐須奈(さすな)小中学校にて。
九州は梅雨入りしたとのニュースが流れましたが、上対馬は気持ちの良い晴天。
絶好のスクールコンサート日和となりました。
佐須奈小中学校は小学生が67名、中学生が26名の小中一貫校で全校生徒93名。
学校前は急な上り坂でありましたが、中学生は徒歩で元気良く登校中。
朝7時半に学校に到着すると運動場で元気よく遊ぶ小学生の姿。
体育館の控室にはお茶やお菓子、アジサイも活けてあり、うれしいメッセージも添えてありました。
先生方は機敏に動かれ、楽器や機材の搬入も手伝って下さいました。
リハーサルを済ませ、開演待ち。
20分前には、保護者や地域の皆さんもたくさんお越し下さって体育館がにぎやかな雰囲気になってきました。
小中学生も早々と集合し、校長先生や先生方からのお話を真剣に聴いている様子が舞台にも伝わって来ました。
小学生と中学生が仲の良い兄弟のように寄り添っているのを微笑ましく思いました。
初めて聴く三味線の響きに合わせ、一緒に手を動かしている児童生徒もいて感激でした。
佐須奈小中学校は上対馬にありますので、厳原町を中心に街おこしで作られた「対馬そびき唄」はあまりなじみがないとの話でしたが、一緒に唄ってくれる児童もたくさんいて驚きました。
対馬の方言を残したいという思いで作られた歌詞やメロディーからふるさとを大事に思う気持ちを育んでいただければと思いました。
休憩時間には、三味線を触りたい児童生徒の長い列が出来ました。
保護者の方々もその様子をカメラにおさめておられましたが、お話をうかがうと、広報誌に載せてコンサートの様子をお知らせしたいとおっしゃって下さいました。
児童生徒を温かく見守りながら支えておられる保護者の方々、地域、そして先生との厚い連携を感じました。
素晴らしいチーム佐須奈の姿でありました。
チャレンジのコーナーでは家元が立腰の話をしますが、佐須奈の児童生徒はとっても姿勢が良く、感心しました。
堂々たる演奏に会場からも大きな拍手。
太陽じょんがらでは、子どもたちだけでなく、お母さん方も出演者の振りに合わせて踊りながら聴いてくださいました。
また、演奏終了後にはアンコールもいただきました。
佐須奈小中学校では運動会で、ソーラン節を踊っているとのことで、小学5・6年生、そして中学生が踊ってくれました。
しかし、小学1年生も自ら立ち上がって踊り始めました。
中学生には地元の太鼓グループ・怒涛太鼓に参加されている生徒もいるそうです。
体全体で日本の音を表現しているように見えました。
佐須奈小中学校の皆さんの踊り、お囃子の声が体育館中に響き、大盛況のコンサートとなりました。
最後に中学3年生からお礼の言葉をいただきました。
今日はお忙しい中津軽三味線を演奏していただきありがとうございました。僕たちは音楽の時間に琴を見たり、弾いたりしたことはあるのですが津軽三味線を生で見たのは初めてでした。とても音色がきれいで日本の和の文化を感じることができました。僕はピアノを弾いていますが、三味線にも興味を持ちました。いつか弾く機会があったら弾いてみたいです。対馬では文化的なイベントにふれあえる機会に限りがあるので、今回のような演奏は貴重な体験になりました。短い時間でしたが本当にありがとうございました。
- 本日は佐須奈小中学校にてスクールコンサートです。
- 三線の音に合わせて一緒に踊ってくれた男子児童。
- 撥の握り方を練習しました。
- 鳴物、上手にできるかな?
- 男子生徒さんに感想を聞きました。
- 生徒の皆さんの力強い踊りで盛り上がった「ソーラン節」。
- 最後に村上三絃道のCDをプレゼントしました。
佐須奈小中学校の皆さまありがとうございました。
主催:一般財団法人長崎県教職員互助組合、対馬市教育委員会
後援:長崎県教育委員会
※学校からの許可をいただき、写真を掲載しております。