スクールコンサート in 壱岐市立瀬戸小学校
2018年10月15日(月)14時より壱岐市立瀬戸小学校にてスクールコンサート。
長崎県の離島、壱岐でのスクールコンサート初日、2校目は午前に開催された箱崎小学校から車で5分ほどのところにある瀬戸小学校。
学校に到着すると、教頭先生やたくさんの先生方がお出迎えしてくださって、搬入の手伝いをして下さいました。
こちらもステージ上には、「村上三絃道 津軽三味線スクールコンサート」の看板が設置。控室や昼食会場も準備されており、おもてなしの心に感激しました。
廊下で子どもたちとすれ違うと、こちらが挨拶する前に元気よく挨拶してくださいました。
コンサート前には音楽の先生とリクエスト曲の校歌を打ち合わせ。
元気よく歌う子ども達の姿を目に浮かべながら三味線、太鼓の伴奏で校歌を披露。
先生方も喜んで下さって本番が楽しみになりました。
開演30分前には地域の皆さんも続々と体育館にいらっしゃいました。
好天に恵まれ、気持ちの良い風が吹き、絶好のコンサート日和となりました。
開演に先立ち、まずは校長先生のご挨拶。
子ども達に3つの大事な話をされました。
まずは、どのように音を出しているか?弾き方をしっかり見ましょう。2つめは演奏者がどんな表情をしているか。11月に予定している瀬戸小の学習発表会に感じたことを生かして欲しいということ。3つめはサプライズ演奏があるのでどのような曲かしっかりと聞いて欲しいということでした。
校長先生のお話をしっかり聞いて子どもたちの「ハイ」という大きな声が体育館に響きました。
そして、三味線や村上三絃道の紹介をされ、いよいよコンサートがスタート。
初めて聴く三味線の音に、前に体を傾けて聴いている児童、曲に合わせてリズムを取る児童と、音を楽しみながら聴いて下さいました。
「風が運んだ日本のメロディ」のコーナーでは、1曲目の沖縄の「谷茶前節」や、熊本県の「牛深ハイヤ節」では手拍子でノリノリ。
徳島県の「阿波踊りよしこの」は3人の児童が前に出て踊りましたが、途中から先生が踊りに加わり、最後は全員で大きな輪を作って踊りました。
全校児童70名と先生が全員で踊ったのは史上初。
踊りの輪が心の和になったような感じで感動的でした。
しかも踊った後はすぐ、自分の座り位置に戻り、次の曲を聴く態勢に!
楽しむところでは精いっぱい楽しんで、真面目に聴く場面では真面目に聴く、そのメリハリのついた行動は日頃の訓練によるものでしょうか?見事でした。
踊りの後は、由宇月の笛でしっとりと新潟県「佐渡おけさ」。
すぐに横笛、唄を披露した由宇月の姿にも大きな拍手を送ってくれました。
メドレー最後の曲、青森県「津軽あいや節」では、家元のバチさばきをじっと見つめる子どもたち。
コンサート前の校長先生からの3つのお話をしっかりと実践していました。
「風が運んだ日本のメロディ」でのメドレーが終わると次は楽器紹介。楽器紹介では1名の児童の方にアシスタントをお願いします。
シャイな児童が多いのか中々手を挙げてはくれませんでしたが、家元と目のあった小学6年生の児童がアシスタントを務め、ゆっくり自分の言葉で重さや大きさを伝えてくれました。
1年生の児童は、自分も三味線に触りたい!!!とうらやましそう。選ばれた6年生も嬉しそうでした。
そして、前半のステージ最後の曲は三味線、太鼓の伴奏で歌う瀬戸小学校校歌。
全員起立し、地域の皆さんも姿勢を正し、大合唱。
体育館いっぱいに歌声が響きました。
休憩時間に入ると、演奏者は三味線をもって児童たちのところへ。
先生方も子どもたちと一緒になって三味線の音に触れていました。
後半のステージが始まる前には、三味線を3つに分解し楽器の構造を説明。
まさか三味線がバラバラになるとは思ってもいなかったようで、目をパチパチしながら驚いていました。
日本の伝統工芸の技が詰まった三味線。
なお一層、三味線に興味を持っていただけたようでした。
後半のステージオープニングでは、児童に人気の曲「千本桜」を由宇月の歌でお届けしました。
特に高学年には人気で、楽しそうに一緒に歌ってくれました。
家元が唄を担当する「ソーラン節」では、家元から選ばれた6年生代表4名、5年生1名がキレのある踊りを披露。
地域の皆さんも大きな拍手を送ってくれました。
そして三味線の体験コーナーでは、各学年1名ずつに三味線、アメリカ出身のALTの先生が三線でソーラン節にチャレンジ。最初は恥ずかしがりながら下を向いて弾いていた児童たちも曲が進むにつれて堂々とした姿勢で演奏してくれました。
先生は「ハッピー」、児童は「楽しかった!また弾きたい!」とうれしい言葉で感想を述べてくれました。
最後は、三絃道のオリジナル曲「太陽じょんがら」を演奏し、津軽三味線の代表曲「津軽じょんがら節」でコンサートを締めくくりました。
最後のお礼の挨拶では、偶然にも楽器紹介でアシスタントを務めてくれた6年生が代表でした。
前に出る機会の少ない子どもたちにとって良い経験になりましたと先生も大変喜んでおられました。
今日は僕たちのために遠くから来てくださってありがとうございました。
僕は三味線を初めて聞きました。実際に重さなど三味線に触れて体験できてうれしかったです。
三味線は魅力的でした。また聞きに行きたいです。
今日は本当にありがとうございました。
児童たちの輝く瞳、笑顔、返事、挨拶、すべてが素敵でした。
心に残るコンサートとなりましたこと、心から感謝申し上げます。
最後に記念撮影。ありがとうございました!
- 昼休みにはグラウンドで元気よく遊んでいた児童の皆さん。
- 地域の皆さん・保護者の皆さんもお越しくださいました。
- 「阿波踊りよしこの」
- 先生もノリノリで踊り始めました。
- 楽器紹介。三線の紹介では、踊りの輪が出来ました。
- 「ソーラン節」では力強い踊りを披露してくれました。
- チャレンジザ和楽器。
- 楽しむところでは精いっぱい楽しんで、真面目に聴く場面では真面目に聴く。メリハリばっちりの瀬戸小学校の皆さん。
瀬戸小学校の皆様、先生方、地域の皆様、ありがとうございました。
主催:一般財団法人 長崎県教職員互助組合・壱岐市教育委員会
後援:長崎県教育委員会
※学校からの許可をいただき、写真を掲載しております。