スクールコンサート in 高千穂町立田原中学校
2018年11月22日(木)14:00より高千穂町立田原中学校にてスクールコンサート。
宮崎市から車で2時間半。
高速道路の開通で高千穂町まで随分と近くなりました。
秋の色も濃くなり、緑の中にもモミジの赤が鮮やかなコンサート日和のこの日、田原中学校へ到着すると、控え室にはストーブも用意して下さっていました。
先生方のきめ細やかなお心配りに感謝でありました。
全校生徒23名に加え、保護者、地域の皆さんにもお越しいただき感激でした。
演奏が始まると、真剣な表情で見つめながら一心に聴いて下さいました。
家元が語りながら進行するスクールコンサートは温かな雰囲気に包まれました。
民謡メドレーの「風が運んだ日本のメロディ」では、日本各地の様々な民謡が登場してきますが、日本の農耕社会から生まれたリズムを感じていただく貴重な場面でもあります。
沖縄県は「谷茶前節」熊本県「牛深ハイヤ節」徳島県「阿波踊りよしこの」新潟県「佐渡おけさ」青森県「津軽あいや節」と、次々に曲が展開していきますが、曲調に合わせて手拍子を打ったり、踊ったりして楽しんでいただきました。
特に「阿波踊りよしこの」では由宇月の踊りに合わせて男女2名ずつと、先生に前に出ていただきました。
最初は恥ずかしそうにしていましたが、皆の応援を受け、最後までしっかりと踊ってくれました。
曲の中で登場してきた楽器を紹介する場面では田原中学校の女子生徒がステージに上がってアシスタントをしてくださいました。
それぞれの三味線を紹介し、「三線」の時には全校生徒も立ち上がって、音に合わせて体を動かして笑顔いっぱいになりました。
「三線」の演奏はお祝いの席だけでなく、悲しい時や苦しい時にも演奏して歌って踊って元気を出すという音楽の本来の世界の話を交え楽器の説明をさせていただきました。
「細棹」「津軽三味線」も実際に楽器を持っていただき、重さを比較していただいたり、実際に糸を弾いてもらったりして、違いを感じていただきました。
前半のステージ最後の曲はリクエストをいただいた地元の曲を披露しました。
田原中学校校区の1つには河内地区があります。
大阪にも同じ地名があり、「河内音頭」という民謡がありますが、田原地区では高千穂町河内の「河内音頭」が有名です。
地域の方々も生徒や先生方と一緒になって踊って下さいました。
地域の方にお話を伺うと小さいころから河内音頭は親しんで踊っていたとのことで、地域の神社の鳴滝神社の神様がお祭りの時期になると降りてこられるという歌詞もあったとお話を伺いました。
休憩時間になると演奏者はステージから降りて、生徒の皆さんに三味線に触れてもらいました。
恐る恐る触れる生徒の皆さん、慣れてくると実際に構えてみたり、ツボを押さえて音を出したり各々楽しんでいるようでした。
後半が始まると再び大きな拍手で迎えてくれました。
話題の曲「千本桜」から続いて家元の歌う「ソーラン節」へ。
「ソーラン節」では踊りを覚えているという生徒9名が前へ出て村上三絃道の演奏に合わせて楽しそうに踊って下さいました。
最後の曲は村上三絃道オリジナル曲「太陽じょんがら」、そして津軽三味線の原点「津軽じょんがら節」。
コンサートがはじまる前はどこか緊張気味だった生徒の皆さんも、笑顔で拍手を送って下さいました。
そして最後にお礼の言葉をいただきました。
今日は寒い中、田原まで来てくださりありがとうございました。
今回は普段触れることのできない、三味線についていろいろ知ることが出来て、とてもよかったです。
また、いろいろな体験をさせていただいて、とても楽しかったです。
今日は本当にありがとうございました。
最後に記念撮影。
- 舞台裏で演奏の最終確認。
- スクールコンサートスタートです!
- 「阿波踊りよしこの」では恥じらいながらも元気よく踊ってくれました。
- 本日のアシスタントは女子生徒。
- 先生も楽しそうに踊ってくれました。
- 休憩時間には三味線を触ってもらいました。
- 初めて触る三味線を楽しんでくれました。
- チャレンジ・ザ・和楽器。
- 最後にお礼の言葉をいただきました。
田原中学校の皆さん、地域の皆さん、本当にありがとうございました!
主催:宮崎県教職員互助会
※学校からの許可をいただき、写真を掲載しております。