スクールコンサート in 都城市立高崎小学校
2018年11月20日(火)10時より、宮崎県教職員互助組合主催の「津軽三味線スクールコンサート」が、都城市立高崎小学校にて開催されました。
高崎小学校はもうすぐ145周年を迎える歴史ある学校です。
「やる気、元気、勇気、根気、気配り」の五気を校訓に、262名の児童が元気いっぱい勉強、スポーツに励んでおられます。
担当の先生よりご紹介をいただき、大きな拍手に迎えられ演奏がスタート。
ステージの幕が開くと、津軽三味線の迫力ある演奏に開いた口が塞がらない様子の児童の皆さん。
左手の指の動きやバチさばきを、じっと見つめていました。
風が運んだ日本のメロディでは、日本各地の民謡をメドレーでお聴きいただきました。
メドレーの最初は、沖縄県の「谷茶前節」から始まり、さらに熊本県の「牛深ハイヤ節」、徳島県の「阿波踊りよしこの」、新潟県の「佐渡おけさ」と続き、最後は津軽三味線が生まれた青森県の「津軽あいや節」です。
「阿波踊りよしこの」では、由宇月が踊りをレクチャーするとみんな上手に踊っていました。
その中から数名の児童が選ばれ、前に出て由宇月と一緒に三味線、太鼓の伴奏に合わせて楽しそうに踊りました。
「津軽あいや節」では、家元のバチの動きに合わせて、真似をする児童もいて嬉しくなりました。
とても元気のいい高崎小学校の皆さん。
身体全部を使ってメドレーを楽しく聴いてくれました。
メドレーで登場した三味線を紹介するコーナーでは、三味線の特徴や重さなどが分かるように、1名の児童に家元のアシスタントをお願いしました。
選ばれたのは4年生男子のK君。
軽やかにステージに上がってきてくれました。
まずは沖縄県の「三線」の紹介から。
アシスタントのK君が三線を持つと、みんなから「いいな~!」という声が。
ちょっと得意気なK君に三線を持った感想を聞くと「ちょっとだけ重いです。」との答え。
次に三味線の「細棹」を持ってもらうと、「三線より重くなりました。」との事。
三味線は三線よりも棹が長いので、その分重くなったんですね。
最後は「津軽三味線」の紹介。
津軽三味線を持ってもらうと「さっきより、すっごく重くなりました。」と足を踏ん張って重たそうに津軽三味線を持っていました。
K君のお陰でステージに上がれなかった児童の皆さんにも三味線の特徴や重さが伝わったようでした。
前半のステージ最後は「ふるさとの民謡」ということで、「高崎音頭」を演奏。
この曲は高崎町出身の中山大三郎さんが作詞され、高崎小学校では運動会で踊っているそうです。
村上三絃道には「高崎音頭」の楽譜がありませんので、学校より音源をいただき、由宇月が三味線の楽譜に興し、演奏をすることが実現しました。
せっかくですので、みんなで輪を作ってもらい全校児童で踊りました。
生演奏で踊ったのは初めての事だったと思いますが、最後の決めのポーズまでバッチリ合い、先生も驚かれていました。
後半のステージは、三味線の解体からスタート。
「海外公演に行く時は、三味線を飛行機の中に持って行きます。長いままでは機内へ持ち込めないので、三味線を3つに分解して小さいトランクに入れて持ち込みます。」と家元が説明をし、三味線を3つに分解して見せると「わー!」とビックリした様子の皆さん。昔からの工夫や知恵が沢山つまっている三味線の秘密をお見せしました。
三味線の解体ショーの後は、皆さんに人気の「千本桜」。
「千本桜を演奏します!」と由宇月が言うと「ヤッター!」という声が。
子ども達に大人気の曲のようで、一緒に歌ってくれました。
「ソーラン節」では、「ドッコイショー!ドッコイショー!」「ソーラン!ソーラン!」と掛け声を練習。
マイクを向けると元気に掛け声をかけてくれました。
チャレンジ・ザ・和楽器のコーナーでは、6名の児童、1名の先生に三味線、三線にチャレンジしていただきました。
みんな「やりたい!」と沢山手をあげてくれたので、選ぶのに一苦労いたしました。三味線はバチの持ち方が独特で難しいのですが少し教えただけで、とても上手に持っていたので驚きました。
三味線初チャレンジで「ソーラン節」を演奏。
「立腰」の姿勢も良く、チャレンジはもちろん大成功。
みんなも掛け声で応援してくれました。
三線にチャレンジした先生から「みんなの応援が勇気になりました。そして三線は指一本で弾くんだという事が分かりました。」6年生からは「三味線を弾いて楽しかったです。また弾いてみたいです。」と感想をいただきました。
チャレンジの後は、村上三絃道のオリジナル曲「太陽じょんがら」。
みんな体を揺らしながら、手拍子を打って聴いてくれました。
最後は津軽三味線の代表曲「津軽じょんがら節」で締め括りました。
演奏終了後には心温まるお礼の言葉と、松ぼっくりで作った可愛いクリスマスツリーのプレゼントをいただきました。
演奏者だけではなく、スタッフの分のプレゼントまで用意されており、学校側のお心遣いに嬉しくなりました。
今日は僕たち高崎小学校のために来てくださってありがとうございました。
僕は、テレビなどで三味線を見たことはあったけど、実際に見るのは初めてでドキドキワクワクしました。
その中でも僕が印象に残ったことが2つあります。
1つ目は音がすごくきれいで強弱があったことです。
響き渡る音がすごく印象に残りました。
2つ目はメドレーの時に歌を歌ったりダンスをしたことが印象に残りました。
僕は前でダンスを踊って、身ぶり手ぶりがあってすごく楽しかったです。
高崎音頭も生演奏でみんな楽しく踊って、僕も楽しかったです。
始めに一礼して、終わった時に一礼して、礼儀正しくて、僕も真似したいなと思いました。
今日は本当にありがとうございました。
元気いっぱいの高崎小学校の皆さんから、元気をいっぱいいただきました。
- 本日は高崎小学校にてスクールコンサート。
- 時刻は10時、まもなく演奏が始まります。
- 児童たちが体育館に集まってきました。
- スクールコンサートスタートです。
- 「阿波踊りよしこの」では、先生方も笑顔で踊って下さいました。
- 児童たちもリズムに合わせて楽しそう。
- 楽器紹介では「アシスタントがしたい!」とたくさんの手が上がりました。
- アシスタントには4年生の男子児童が選ばれました。
- チャレンジ・ザ・和楽器。
- 先生は三線に挑戦。
- 家元・村上由哲
- 総師範・村上由宇月
- 総師範・村上華映
- 松ぼっくりで作られたクリスマスツリーをいただきました。
高崎小学校の皆さん、ありがとうございました。
※学校からの許可をいただき、写真を掲載しております。