スクールコンサート in 西都立都於郡（とのこおり）小学校

2020年6月23日（火）午前9時半より西都市立都於郡（とのこおり）小学校にて開催されました。

都於郡は、伊東マンショの故郷です。
14歳の時、長い年月をかけヨーロッパへ渡った初の日本人です。
今と違って過酷な航海だったことでしょう。
都於郡小学校や中学校では「さいと学」という授業があり、伊東マンショについて調べたり、城址を訪ねたりと、普段から文化や歴史にふれながら深く地域のことを学んでおられるようです。

学校に到着すると先生が出迎えてくださって、控室となっている「マンショの部屋」に案内してくださいました。
「天正遣欧少年使節伊藤マンショ」の旅路についての絵や、都於郡城址祭りに参加する際に使われる見事な鎧が展示されていました。
校長先生のお話しによると、毎年お祭りに参加されているとのこと。
昔は10時間かけて鎧を作られていたようですが、現在は段ボールで作る鎧作成キットを使用し、2時間ほどで作れるようになったそうです。
それにしても大変なご苦労の中、子ども達と共に地域貢献に励んでおられることに感心しました。

今回のコンサートは新型コロナウイルス感染症予防・対策のため子どもたちはマスクを着用し、低学年と高学年と分けて40分ずつ2回公演で行われました。
スクールコンサートは通常90分のプログラムで構成しているため、40分用に編成し、念入りにリハーサルを行いました。
知恵と工夫でコンサートを開催してくださったことにも感謝でいっぱいになりました。

開演10分前になると、低学年の皆さんが入場し、手を広げて間隔をとって座り、担当の先生のご挨拶でコンサートが始まりました。

津軽三味線の代表曲「津軽じょんがら節」、そして話題の曲「千本桜」へ。
初めて聴く三味線の音に真剣な眼差しで食い入るような姿勢で鑑賞してくれました。

続いての曲は津軽三味線で奏でる応援歌「えいえい！えいさー！」。
宮崎県内だけの綱引きの掛け声です。
由宇月の掛け声と振り付けに合わせて、元気いっぱい体を動かし、右手を振り上げて楽しそうに聴いてくれました。
そしてお馴染みの民謡の中からは北海道の「ソーラン節」を聴いていただきました。
リズムに合わせて手拍子をしながら明るい笑顔になりました。

伝統の音色にラテンのリズムを織り込んだ村上三絃道のオリジナル曲「太陽じょんがら」も人気でした。
メンバーの振りに合わせてこの曲も手拍子で応援してくれました。
最後の曲は再び津軽三味線の代表曲「津軽じょんがら節」で、力強いバチさばきを披露。大きな拍手で1回目のコンサートを終えました。

10分の休憩時間となり、低学年は静かに退場し、後半は高学年の皆さんのためのコンサート第二部がスタート。
民謡の話や、三味線の歴史などについても説明しながらのコンサートでしたが、日頃から伊東マンショの学びの授業に取り組む子ども達は、うなずきながら真剣に聴いてくださいました。

「えいえい！えいさー！」や「太陽じょんがら」ではノリノリで、じっくり聴く場面では真剣にその曲その曲に合わせて聴き方を変えて聴いてくれる姿に感動した都於郡小学校スクールコンサートでありました。

最後に代表の方からお礼のご挨拶、そして素敵な花束をいただきました。

今日は素敵な演奏をありがとうございました。
私がソーラン節を聴いて、三味線と太鼓の演奏にとても迫力を感じました。
三味線はとてもリズムに乗りやすくていいなぁと思いました。
聴きながら思わず体が動いてしまいました。
私は音楽の授業で、リコーダーが難しく感じる時があるので諦めずに練習を続けたいと思いました。
三味線の音色や歌声に元気をいただきました。これからも頑張ってください。
今日は本当にありがとうございました。