スクールコンサート in 壱岐市立渡良(わたら)小学校
2018年5月25日(金)、14時より壱岐市立渡良(わたら)小学校にてスクールコンサート。
5月の長崎県壱岐市での前期スクールコンサート、最終日は渡良小学校。
学校近くには港があり、イカ釣り漁船が並んでいました。
近くのうどん屋さんで昼食をいただき、学校に到着。
会場となる体育館の入り口には、先生の見事な手書きの書で「村上三絃道 津軽三味線スクールコンサート」と飾り付けてありました。
ステージにもお手製の横断幕が飾られていました。
また、校長先生からこの時期の壱岐のお菓子「田植えだご」をいただき、嬉しい歓迎をしていただきました。
「田植えだご」はその名の通り田植えの頃にいただくだんごだそうで、「かから」という腐敗防止の葉っぱにくるまれている壱岐の伝統のものだそうです。
葉っぱの香りが良くて、甘さと柔らかさに感激でした。
地域の方もたくさんお見えになり、体育館は全校児童・地域の方々含め100名ほどの人数になりました。
また児童たちは、入場の際に「おはようございます!」と元気な声で地域の方々にご挨拶。
体育館の中は活気にあふれていました。
コンサートが始まり、担当の先生から紹介を受けて、出演者がステージに向かうと大きな拍手をいただきました。
津軽三味線の代表曲「津軽じょんがら節」オリジナル曲の「天地創造」を聴いていただき、代表6年生の方から歓迎の挨拶をいただきました。
津軽三味線コンサートの皆さん、ようこそ渡良小学校に来て下さいました。
私は去年、三味線と琴の演奏を聴きました。3本の糸で音が出ることがすごかったです。
今日もいろいろな演奏が聴けるので、楽しみです。どうぞよろしくお願いいたします。
はっきりとした口調で堂々たるご挨拶に胸が熱くなりました。
児童の言葉を受け、改めて家元が自己紹介。
「おはようございます!」と挨拶をすると、全員が声を揃えて「おはようございます!」元気な声が返ってきました。
日頃からの習慣で自然と大きな声が出るのでしょう。コンサートも皆で盛り上げてくれました。
三味線の様々な特徴や奏法を比較して楽しんでいただく日本各地の民謡メドレー「風が運んだ日本のメロディ」は、沖縄県の三線で「谷茶前節」細棹の三味線で熊本県「牛深ハイヤ節」徳島県「阿波踊りよしこの」新潟県「佐渡おけさ」津軽三味線の伴奏で青森県「津軽あいや節」での構成。
リズミカルな曲では手拍子を打ったり、踊ったりしながらと全身で聴いて下さいました。
曲に合わせて、手の動きと足さばきを説明。
児童の皆さんも地域の皆さんも一緒に踊りました。
特に熱心に踊ってくれていた児童を前に出ていただき、踊りの輪が広がっていきました。
先生方も一緒に楽しんでくださって、笑顔いっぱいの阿波踊りとなりました。
メドレーの後は、三味線の楽器紹介。
2名の3年生の児童にアシスタントをお願いして、楽器を持ってもらったり、弦を弾いてもらったりしました。
弦を弾くと「硬い」とびっくりしたように話していました。
特に津軽三味線の時は重さに驚いて、一生懸命踏ん張って持ってくれました。
前半のステージは最後の曲は全校児童が秋の運動会で踊る「新壱州おけさ」を生演奏。
踊りとのコラボレーションで地域の方々に手拍子で応援していただきました。
踊りを習い始めたという1年生も先生方の踊りを見ながら楽しそうに踊ってくれました。
後半のステージ最初の曲は「千本桜」。
子ども達に人気の曲です。サビのところで一緒に大きな声で歌ってくれました。
体験の曲でもある「ソーラン節」は家元が歌を担当。
児童の皆さんが元気よく掛け声をかけて下さいました。
馴染みの深いソーラン節は、地域からお越しの保育園の園児も立ち上がって踊りながら手拍子。
その姿が可愛くて注目を浴びていました。
そして、いよいよ、大人気の三味線体験コーナー「チャレンジ・ザ・和楽器」。
緊張しながらも姿勢よく演奏してくれました。
5年生は「初めて三味線を弾いたけど上手に弾けたので、よかったです」と笑顔で話してくれました。
チャレンジの後は再び演奏をお聴きいただきます。
津軽三味線のイメージを変える明るく元気のいい「太陽じょんがら」も大人気。
リズムに合わせて手拍子を打ったり、友達と手を叩きあったりして楽しんでいる様子でした。
最後の演目は、「津軽じょんがら節曲弾き」。
改めて、伝統的な津軽三味線の響きお伝えしました。
あっという間の90分スクールコンサートでした。
最後には代表児童のご挨拶。
5年生の女子児童からお礼の言葉をいただきました。
今日は私たちのために三味線のコンサートを開いてくださって、ありがとうございます。
私は迫力ある三味線と唄声が心に残りました。
このような機会はほとんどないので、とても楽しかったです。今日は本当にありがとうございました。
最後に全員で記念撮影。
児童の皆さんとの笑顔を思い出の一枚としてカメラにおさめました。
学校を後にする演奏者の車に向かっていつまでも手を振りながら、見送りをしてくださった子ども達と先生。
心に残る1日を本当にありがとうございました。
- ステージにはお手製の横断幕が飾られていました。
- 最初に先生からご挨拶をいただきました。
- スクールコンサートスタートです!
- 演奏者の手の動きのまねをする児童もいました。
- 地域の方も演奏を聴きに来て下さいました。
- 「阿波踊り」では、先生方も楽しそうに踊っていました。
- 踊りの輪が大きく広がり笑顔いっぱいの阿波踊りになりました。
- 今回の楽器紹介のアシスタントはかわいらしい2名の女子児童。
- チャレンジ・ザ・和楽器のコーナー。
先生は三線に挑戦していただきました。 - 「上手に弾けました」と嬉しそうに感想を言ってくれました。
- 最後にお礼の言葉をいただきました。
壱岐市立渡良小学校の皆さん、本当にありがとうございました。
主催:一般財団法人 長崎県教職員互助組合・壱岐市教育委員会
後援:長崎県教育委員会
※学校からの許可をいただき、写真を掲載しております。